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2016年12月25日 (日)

ジングルベルはDクラスの響き(前編)

実はこのエントリー、当ブログの500回目の更新です!
イヤ、メデタイ!!
500回記念にふさわしいネタは何か?(問題、そこ?)
そう悩みに悩んだ末の、本日の更新です!w



世の中におかれては、昨夜はクリスマスイブであったとか...



別にとある聖人様の生誕を祝おうという趣旨ではないのですが、ま、そこは世の流れに便乗して、自分にプレゼントをしてやろうと私は思ったのです。
ただ、そのプレゼントが、なぜか丸一日以上、最寄り郵便局の集配所で足止めを喰らって、イブ当日に届いてしまったw
どうもあまりの忙しさに、日本のトナカイたる日本郵便は、ちょっと機能不全に陥っていたようですw



何が届いたのかというと、コレです!




Pwmhpa2_0_1






コレだけでは「なんだただのケースじゃないか」なのですが、こうすれば...




Pwmhpa2_0_2





「オォ!」と気づかれる方もおられると思います。
エェ、Bispaさんの在庫8個を7個に減らしたのは、私ですw



このケースの中に、電池を除く必要なパーツが全てつまっておりまして...




Pwmhpa2_0_3





この後、私は超絶ハンダ付け苦行に突入することになるのです!
なぜか?
それは、50個ほどにも及ぶパーツの、そのほとんどは表面実装用のチップ部品。
しかも、その中には...




Pwmhpa2_03






「こんなモノを手ハンダするのか?!」と驚いて腸捻転でも起こしそうな、とっても小さなパーツを6つも、しかも各ICには6本のリードが付いていますから36ヵ所もハンダ付けしなければならないのです!
まるで「ハンダ付け巡礼36ヵ所巡り」のような苦行ではないですか!



ワタクシ、この苦行に耐え抜くために、事前にYouTubeで「タモリ倶楽部・喰えない三流芸人はハンダ付けをマスターしよう '15.12.16放送分」まで視聴して、ハンダ付け修行にいそしんでいたのでございます!(観たい人は勝手にYouTubeで検索してくれや)



なぜそこまでして、今どきPHPA(Portable Headphone Amp)を組むのか?
それはこのアンプが、ポータブルとしてはヒッジョォ〜に珍しいD級アンプだからです!
(スピーカー駆動用のD級アンプは珍しくない。実際、我が家で活躍している2台のパワーアンプは、2台ともLinkmanなD級アンプだ)



かつてワタクシは、Qables社のiQube v3というPHPAを所有していました。
購入当時は、入った側から直ぐに在庫が捌けるという売れ行きで、あまりの入手難に私は、Qables社の社長に直談判のメールまで送ったという経緯がありますw
その当時はタイムロード社が日本代理店だったのですが、その後、Chord社がHugoとかmojoなどのポータブル製品をリリースすると同時に、代理店契約を解消。
現在はQables社の直販サイトから購入するしかない(そして新製品がしばらく出ていない)状態なのですが、このiQubeシリーズがD級ヘッドホンアンプなのですよ。



ちっちゃなアンプのクセに、TH900でもよゆぅ〜で綺麗に鳴らしてくれるヨユゥ〜の駆動力。
ま、それでも、TH900をお外で使うシチュエーションは考えにくいし、そもそもそんなに鳴らしにくいヘッドホン・イヤホンは持ってないしと、数年前にこのブログ上でiQube v3の買い手を募集して、里子に出してしまったのです。



で、今年に入ってnabeさんのブログでD級なPHPAを頒布開始したと知り、「この価格なら、また手を出しても良いなぁ」と思っていたのですよ。




ただ、問題は自分でハンダ付けしなけりゃならず、しかもその難易度がかなり高いときたもんだ!
で、グズグズと手を出さずにいたのですよw




そこに降って湧いた(訳じゃないんだけど)更新500を記念するにたるネタは何か?と考えた末に、「コレを機に挑戦するしかない」渋々嬉しそうに火曜日の夜に発注しちゃったwww
その段階で、エントリーの題名までほぼ決めてたという、ほぼ確信犯的な今エントリーです!



ま、何はともあれハンダ付けっすよ!
この基盤にね、粛々とパーツを載っけていくのですがね...




Pwmhpa2_01





詳しくは「nabeの雑記帳」をご覧いただくとして、回路のそのほとんどが電源回路なのですよ。
そしてコイツには「ベタグラウンド」が施されております。
私には詳しいことは分からないのですが、おそらくはD級アンプとしてはヒッジョォ〜に高速な35MHz発振で高音質を目指すために、欠かせなかった処置だと思うのですが、コレがまたハンダ付けの難易度を高めております。



とにかく、ハンダ付けの「より背の低いもの、小さいものからハンダ付けしていく」というセオリーにのっとり、上に挙げた一番高難易度のハンダ付けから手をつけるのでありました...




慎重に各ランドに予備ハンダを載せる。
もうこの作業だけで、やりきった感がハンパありませんでしたw
その上で、パーツの向きに注意しながら精密ピンセットで、各ICを所定の位置に固定。
リードを一本ハンダ付けしては、位置のズレがないかを確認し、必要ならばまたコテを当てて外して、やり直し。
そんな悪戦苦闘の結果が、コレです...




Pwmhpa2_04





ココまでで、2時間近くかかってます!(ーー;)
でも、コレでも実はミスってます。
1箇所、ブリッジができてました。




Pwmhpa2_05





ルーペで何度見ても分からなかったのです!
スキャナで高解像度スキャニングしてチェックしたからこそ発見できた、とぉ〜っても小さなブリッジ!



でもま、この程度のブリッジなら、コテ先を軽く「ジュッ」と当てれば、直ぐに解消してくれます。



とにかく、各リードがチャンと所定のランドに載っているか、ハンダが綺麗に流れているか、何度も何度も確認。
この用意周到さ、慎重さは、今までのジャイアンにはなかったものです。
それほど、コイツの難易度は高いのですよ(;´д`)トホホ…
その上で、他のパーツ実装に移ったのです。



で、その結果がコレ...




Pwmhpa2_06





最初の6つのICハンダ付けを経験しちゃうと、それ以降のハンダ付けが「難しい」とは全く思えなくなってしまった、この不思議さよwww
あのmsBerryDACのHPAキットハンダ付け作業が、今となればなんとなくカワイク思い出されてきてしまいます。(あんなに苦労したのに!)
大げさでなくかなり本気でw
それぐらい、最初のICハンダ付けの難易度は高いですし、それ以降のハンダ付けも、実は一筋縄ではいきませんでした。
なぜかというと、先に書いた「ベタグラウンド」があるからです。




回路図を見ていただくと分かりますが、回路のそのほとんどをしめる電源回路。
その電源回路におびただしく置かれたコンデンサ。
それら全てを、GNDに接地させなきゃいけないからです。
具体的には、この部分。




Pwmhpa2_07




黄色でマスクしてる部分が、GNDに接地させる側です。
しかしベタグラウンドがあるので、コテ先から熱が逃げる逃げるw
(このことは説明書にも記載されてる注意事項です)
GND側からハンダ付けさせるべきか、反対側からするべきか悩みましたが、試してみて「私の腕ならGNDの反対側から」とハンダ付け。
一通り、全てのチップパーツをハンダ付けした段階で、ハンダごてのコテ先を、精密用から通常使いの太いコテ先にチェンジ!
その上で、各コンデンサがチャンとGNDに接地しているか、テスターでチェック。




3ヵ所、接地してませんでしたw
あれだけ入念にハンダを流したつもりだったのにぃ〜!





しかし、他の部品をハンダ付けする前に判明して良かったですよ。
電解コンデンサとかハンダ付けした後じゃ、作業性が悪くなりますからねw




と、本日はココまで!
結果を先に書いておくと、最初の火入れからチャンと音は出ました!
ココまで入念、かつ丁寧に作業してりゃ、音が出て当然なのですが、それでも嬉しかった!
音が出てくれなきゃ、本当に泣いちゃってたところですw




まだ一晩しか鳴らしてないので、音のことを書くのは早いですが、まぁ〜テェした駆動力ですよ、コイツ!
その辺の諸々は、次回のこととしたいと思うのです。


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コメント

先日はご心配をおかけしてしまって、すみませんでした。
例のHPAは無事復活しております。

大変な半田付け、お疲れ様です。
Dクラスアンプは使用した事がないので
出て来る音が気になっています。

私の場合は表面実装部品の半田付け時には、
耐熱ポリイミドテープで固定して作業しています。

この基板ですと、私の腕では実体顕微鏡が必要です(笑)

> ta_syumiさん


わざわざのお運び、ありがとうございます!
そして先日は不躾なコメントで失礼しました<(_ _)>
本来ならば、もっとジャイアン節の効いたコメント爆弾を投下したかったところなのですが「初めてのコメントでそれはやり過ぎ」と、おとなしめに書かせていただきましたw
にしても、フューズが切れるってのは、フューズが切れるほどの原因があるわけで、トランス電源ってことも相まって心配ですよね。
って、2個もトランスを焼いた私が言うのもオカシイですがw


耐熱ポリイミドテェ〜プ!
ハンダごてを片手に叫ぶと「魔法ハンダごて少女」に変身できる魔法の呪文のようですね!(こういう奴なんですよ私はw)
しかし、良いことを知りました。
ってか、もっと早くに知っておきたかった!
知っていれば、あんなmsBerryDACな地獄を味あわずに済んだかもしれない...
でもネタになったから結果ヨシ!(ネ、こういう奴なんですw)


D級アンプだからって、音的に特別なことはないです。
古いスピーカーも鳴らしてますが、結構ハイスピードな音の立ち上がり、立ち下がりかな?ってぐらいです。
よく鳴ってくれるので、パワーアンプは本当に助かってます(プリは真空管ですけどw)。
PWM-HPA2の音は、nabeさんも自ら書かれてますが「D級アンプだよ」って言われなければ、ホント、分からないと思います。
今まで本当にたくさんのPHPAを使ってきましたが、これだけ駆動力があって、しかも見事に美音を響かせてくれるアンプは、なかなかなかったように思います。
それが、キット故に作業が必要とは言え、1万弱で入手可能なんて、私のPHPA史上2番目のお安さです!(最安はHA-10mini。必要パーツを買い揃えても1マソで軽くお釣りがきます。あ、でもあの時はケースをプラ板で自作したから、最安はやっぱりPWM-HPA2かもしれません)

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