HITACHIの仇をTOAで返す!(箸休めの其の四)
下の2台を捨ててなかったら、パワートランジスタの部品取りができたんですけどねぇ...
しかし部品取りのために、40kgもあるゴミを置いておくスペースは、今の我が家にはありません!
修理に必要なパーツが、明日には全て揃うことになりました。
もう少しかかるかなぁ〜と思っていたんですが...
で、今はこのP-150Dを...
1chに左chを、2chに右chを接続して、ステレオモードで駆動させています。
取り敢えず、その音を自分なりにレビューしてみたいなと、そういう趣旨のエントリーです!
TOA P-150Dは業務機です。
素のままの音は、とりたてて特徴があるわけでなく、良くもなく悪くもないといった感じでした。
敢えて言えば、入力ゲインを開放でレベルの高い信号を放り込んでやると、オモシロいぐらいにスピーカーを鳴らしてくれるのが楽しい!
過去の写真ですが、この古いYAMAHA NS-200Mを苦もなくドライブしてくれます。
そのためのPAアンプですから、当然なのですがw
しかし、それではオーディオ的に楽しくない!
それを何とかできるのか、できないのか?
それを知りたいというのが、今回の無謀な挑戦の主な目的です。
だから、P-150Dも「できる子」なんだというところを見せてこそ、Lo-D HMA8300の仇を返せるというものです!
(イヤ、違うと思うw)
このP-150Dの素の音を聴いた私の予想は「良くはなるだろうけど、ビックリするほどの変化は見せないだろう」です。
基本的にオーディ的な作りではありませんからね。
それは電源回路の構成や増幅回路の引き回し、使用パーツなどを見ても感じます。
(今回の故障に始まる一連の観察と作業は、本当にいい勉強になってます。回路の詳しい仕組みは分からないままですがw)
ウリは「安い」、そして「強力な電源」、さらには「丈夫」。
(だから重い。しかも今回は壊れたし...)
そこにいきなりELNAとかWIMAとか、果てはMUSESのオペアンプを奢るという暴挙に出たわけです。
で、その結果は...
あまり楽しめる音じゃない!
(予想通りですね)
当初と比べれば、とてもご機嫌な音でスピーカーを駆動してくれるようになりました。
NS-200Mのウーハーだけでなく、スコーカーやツィーターも存分に駆動されていることが、音に如実に現れてます。
溢れるスピーカー駆動力って言うんでしょうか。
ある音量レベルを超えた時の音には、サスガ!と思わせるものがあります。
(パワートランジスタを3個パラで載っけてるだけあって、コイツらに本気を出させるには、あるレベル以上の入力信号を与える必要があるようです)
でも、それだけ。
とりたてて、これでなければという音は出て参りませんw
でも、それじゃ困るんですよね!
部品代だけで、すでに結構な出費をしてるんですから。
その上、パワートランジスタを追加手配で、これまた結構な出費!
(デッドストック品なので市場価格が高い、ってか普通には売ってない)
なので、こうしてみました...
P-150Dの前段に...
コイツを持ってくる。
写真にも見えますが、ボリュームを1時くらいまで開けてます。
このままライン出力をP-150Dにぶっ込んだら、近所から大顰蹙ものです!
なので...
HP-A8の電子ボリュームで、ライン出力をあらかじめ絞っておく!
(HP-A8を可変アッテネータとして使ってるんですが、FOSTEXさんに謝れ!ですよねw )
つまりプリに使っている真空管ヘッドホンアンプ(これヘッドホンアンプなんすよ)を、トーンコントロールとして使おうって寸法です。
したら、結構私好みの、楽しめる音になりました!
(女性ヴォーカルなんてナカナカなものになりました。MUSES01の恩恵かなw)
真空管を替えることで、音の変化も楽しめます。
音量コントロールはHP-A8で行います。
頭にはmsBerryDACやSabreBerry32を置いてみるんですが、どちらでも、この音の引き回しの方が楽しめる!
MacからUSB接続でHP-A8も鳴らしてみましたが、コチラの方はさらに楽しめるご機嫌な音に!
総じて言えるのは、音像が安定したような感じ。
定位感も増してます。
量感が多いわけではありませんが、シッカリと尾てい骨に響く低域も感じ取れます。
そうしたことのおかげか、音の解像度が高まったようにも聞こえます。
この構成を試す前は、ちょっと音が暴れているような印象があったんですけどね。
スピーカーもチャンと駆動させてやれば、コレだけ音楽を楽しく聴ける!
今まではヘッドホンでしかこうした体験ができませんでした。
スピーカーをチャンと駆動させてやることの大切さを、ちょっと学んだような気がします。
だからといって、近所迷惑になることもないんですよ。
スピーカーの前の限られた範囲内で上のように聞こえるだけで、他の部屋にまで響くことはありませんし、まして外にまで響いたりすることは全くありません。
チャンと鳴ってくれる分、音量を上げる必要もありませんからね。
(音量を上げすぎると、P-150Dの駆動力にNS-200Mが負けるようで、歪んだ音になりますし)
もちろん、多少は漏れるんですけど「昼間なら大音量でも構わねぇぞ」と、ご近所さん達からも了解を得ていますw
(夏場は窓を全開放で鳴らして遊んでますw)
昼間からオーケストラの音を大音量で聴くと、気持ちが良いんですよw
しばらくHP-A8をプリとして使ってたんですが、どうにもつまらない音でした...
次に写真の真空管アンプを前段に置いてみたんですが、ボリュームを開けられないためか、これまた音の変化が微妙。
しかも、ボリュームを開けられないからか、ポテンションメーターの左右の精度差(だと思うんですが)が、まんまP-150Dへの入力レベル差に。
だったら、真空管アンプの美味しいところを味わえるまでボリュームを開けておこう!
そして、入力信号のレベルを、あらかじめ絞っておけばいいじゃんという、ま、そういう発想です。
どれくらいオイシイかというと、全域に渡って艶っぽい響きが加わった感じです。
(それだけ音を歪ませている、とも言う。オーディオの善し悪しは主観です。私はコレでイイw)
そもそもハイ上がりなNS-200Mですが、これなら低域も良い感じに響いてくれて(しかも程よく締まった尾てい骨に響く低域)、私的にオイシイ音です!
まだ全然、私の知っているピアノの音にはなってません。
(ピアノ「らしく」は鳴ってますけどw)
ヴォーカルや管楽器、打楽器や弦楽器はいいとこをいっていると思うんですが...
あ、あくまで「使用機材を考えれば」という注釈付きでですよw
ちなみに、この真空管アンプのボリュームを1時まで開けると、無音時に少しだけハムノイズが聞こえます。
11時くらいまでなら気にならないレベルですが、そうなると今度は、スピーカーからの音がつまらなくなるw
なので、少々のハムノイズは無視することにしました。
無視できるレベルでもありますから。
(無音時には気になるけどね)
明日はいよいよ、ぶっ壊れている基盤の修理です!
パワートランジスタを交換するのは初めてではありませんが、やはり大電流が流れる部分でもありますし、少々緊張しますねw
これでまた「バチ!」とかスパークさせたら、さすがに私も心が折れるかもしれません(@@;)
(以前HMA8300のパワートランジスタを全数交換した経験があります。難易度はあっちの方が高いです)
で、大問題が1つ、持ち上がっております!
せっかく購入したMUSES8920が、どこに置いたのか、行方不明です!
(ジャイアンのバカチン!)
以前購入したMUSES8820も4個あるので(LMEとかBBとかLTもある)、なんとでもなると言えばなんとでもなるんですが...
もうこの際、MUSES01を追加で2個、買っちゃおうかなw(イヤ、オイ、マテ)
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