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2017年2月23日 (木)

HITACHIの仇をTOAで返す!(たぶん其の一)

※この記事はTOA P-150Dの修理・改造を薦めるものではありません。
※この内容に準じた作業で、いかなる問題が生じても、当ブログ管理者は何らの責任も負いません。

(おまじないを書くのを忘れてましたw)



何の仇も返せてないんですけどねwww



私のブログでは、いつもトップのPVを叩き出すページがあります。
それは「文系出身者の無謀な挑戦!パワー・アンプを修理!」ですw



また「Lo-D HMA8300」でググると、結構な上位で「どうしてくれようLo-D HMA8300」とか「文系出身者の無謀な挑戦!Lo-D HMA8300をメンテせよ!」など、このブログがヒットします。
もうどんなに「小林さんちのメイドラゴン」を書こうとも、このアクセス傾向は全く微動だにしないのです!



こんな電気素人が書いたブログなんかを読んで、なんか得るものがあんのかよ?
(しかもメンテに失敗してるしorz)



などと、書いた当の本人は思っているのです。



そしてLo-D HMA8300のメンテ失敗は、私の中でも忸怩たる思いが、ずぅ〜っと胸の中にあったのです!




そんな私の目の前で、コンディションのいい、来歴が明かなLo-D HMA8300が、ヤフオクに出品された!
これは落としたいぃぃぃぃぃ!



しかし、同じような事を考える人はいるもので、いとも簡単に、財力で負けてしまいました。
(T_T)
だからといって、一旦、私の中でついちまったこの熱いオーディヲタの火は、簡単に消せはしない!
どうしてくれよう、この思い!



そして、その思いを、コイツにぶつけることにしたのです!




Toa_p150d_01





業務用PAアンプ、TOA P-150Dです!
(このモデル名をググると、やはりココが...)






ずいぶん前に4台、ヤフオクで落としまして、程度の悪い2台は処分したものの、2台は非常に程度がよろしかったもので、「いつかは手を入れてやろう」としぶとく持ち続けておりました。
ただ持っているだけで、オーディオラックの「重石」になってたんですけどねw



この2台、シリアルナンバーも揃っています。




Toa_p150d_02





たぶん1987年の「K」ロットで、シリアルナンバーは200番違うだけ。
外観や内部のコンディションを見ても、おそらくは同じところに納入、据え付けられていたものが、何らかの事情で廃棄になってヤフオクに流れてきたものと思われます。



どれくらい程度がいいかというと...




Toa_p150d_03





リレースイッチ内部に、まったくカーボンの付着がない程度に使用感が薄い!



だったら、経年劣化しているだろうし、どうせ汎用品が使われているであろう電解コンデンサーやフィルムコンデンサーを、全部オーディオグレード品に取っ替えちゃえ!
というのが、今回のミッションです!



去年1年はラズパイDACばかりにかまけて、アンプの自作とかしてませんでしたから、久々の大仕事になりますw
(とか言いつつ、msBerryDACでは手痛い目に遭ってますけどねw)



さっそく天板を剥いじゃいます!




Toa_p150d_04





EIトランス(カットコアトランスと言うのだそうです)に10000µF(つまり1F)のブロックコンデンサを1ch当たり2個、計4個使用。
定格消費電力こそ272Wですが、最大消費電力は1KW。
それを支える電源部ですから、質より量というか、オーディオ的な贅沢さはないんですが、「絶対にココは壊れないぞ!」という業務機の意地を感じる作りになってます。
またシャシーにも、全く錆はナシ!
擦れたような跡も、マウントラックに固定していたであろう跡を除けば、これまた皆無。
屋内で、あまり使われることもなく、ただ設置されていただけのようです。



アンプ基板はチャンネル毎に放熱板に固定され、その放熱板が天板と底板に挟まれて、それぞれ3ヵ所のネジ止めで固定されています。




Toa_p150d_05





見てください、この音声出力ケーブルとコネクタ!




Toa_p150d_06





いったい何ボルト流れる想定やねん!
という太さとコネクタの大きさですw




取説を見ると、スピーカーに繋ぐ時は、その距離やインピーダンスにあわせて、途中にフューズを置けと書かれています。
ま、家で使う分には、スピーカーを壊す程の出力が発声することはありません。
(現場などではヒューズの代わりに60W程度の電球を挟むこともあったそうです。球が切れたら、ソコの出力ラインが落ちたサイン。分かりやすくてイイデスネw それが発展して、舞台を飾る電飾としても利用さるようになったんだよと、先輩から聞きました)



取り外した基盤。
(両chとも全く同じ基盤です)




Toa_p150d_07





セメント抵抗にも、一切、焼けた跡はありません。
他の部品も、外観上は全く問題があったようには見えません。



で、コイツの左側が...





Toa_p150d_08





でして、右側が...




Toa_p150d_09





他にも3つ、コネクターがありますが、それぞれリレースイッチにかかわる信号線だったり、音声の入力ライン、音声検出信号やピーク信号の出力線だったりするようです。
基板には関係ないですが、放熱板の左上隅に置かれているのは...




Toa_p150d_10_2





のようです。



業務用ですから、アンプ回路がディスクリートで組まれている訳もなく...




Toa_p150d_11





テキサス・インスツルメンツ社のTL072CPが載ってます。
コイツはピンソケットに載せ替えて、オペアンプ交換ができるようにします。
(業務機じゃこんなことはできないw)



他...




Toa_p150d_12



Toa_p150d_13





コンデンサ類は汎用品が使われているようなので、これらを全てオーディオグレードのブツで載せ替えます。



で、用意したコンデンサにオペアンプ...




Toa_p150d_14





ヤフオクで落とせなかった怨恨が、パーツに宿っています!w
(ウソですw)





オリジナルパーツの耐圧は16Vや25Vなのですが、送料の発生を抑えたかったことと、ELNAのSILMICを使ってみたかったことから、全てが50V耐圧品になってます。
耐圧が上がればサイズも大きくなるので、基盤に収めるのにはちょっとだけ苦労しましたw
フィルムコンデンサーは、WIMAのメタライズドポリプロピレンで揃えました。
バイポーラコンデンサの100µFだけがELNAになかったので、MUSE ESを1つ、使ってます。
オペアンプはMUSES8920にしました。
以前、MUSES01に好印象を抱いていたことが、選定の決め手になってます。
(ソケットだから交換もできますしね)



P-150Dを分解したレポートがネット上に見当たらないので、これを機会に、順を追って分解の画像を並べていきます。



まず天板、底板から放熱板を含む基盤全体をとりだし...




Toa_p150d_15


(電源部のパワー半導体に刺してあるコネクターは、後で正負の接続を迷わないように、写真にでも撮っておくと良いでしょう)
(でもこの写真に準じて書いておくと、左上「オレンジ【+】」、右下「青【ー】」、左下・右上「赤【GND】」です)

次に、放熱板と天板・底板を繋ぐプレートを外します。




Toa_p150d_16


(ココに限りませんが、ネジの頭をなめないように気をつけましょう。ココは放熱板の羽の間に位置しますから、なめると後処理が大変です)





リレースイッチを外します。
(もっと前の段階でもいいですけどね)




Toa_p150d_17


(リレースイッチは破損しないよう注意しましょう。固定金具も紛失しないよう注意)




温度フューズ固定用金具のネジを緩めます。
(外す必要はありません。ってか、外さない方がいいです)




Toa_p150d_18







パワートランジスタ(黄色)やレギュレーター(だと思う。赤)を放熱板に固定しているネジを外します。
(外したネジを紛失しないよう注意しましょう)





Toa_p150d_19

Toa_p150d_191





この2ヵ所には樹脂製のナットがありますので、なくさないように注意します。





次に、基板と放熱板を固定しているネジを外します。
(トランジスタと放熱板のネジを外す順序は、逆でもかまわない)





Toa_p150d_20







これで放熱板から基板を取り外せます。






Toa_p150d_21







温度ヒューズを引き抜きます。
(コイツ、熱で煙をあげるぐらいになっても大丈夫だそうですw 一応105℃でヒューズは切れることになっているそうです)






Toa_p150d_22








コレで、やっとコンデンサー類を除去できるようになりました。





しかし、そのコンデンサー類の除去が、一番大変でした!
私はハンダ吸取線を使いましたが、2m以上も消費しましたよ(ーー;)
基板4枚分ですからねぇ...
おかげでハンダ吸取線の使い方だけは、上達しましたねw




業務機なので「絶対に外さないぞ!」というハンダの盛りようです!
オペアンプもキレイに外そうと思いましたが、諦めました。
ニッパーで足をバチバチ切ってから、ハンダを除去しましたよ。
そうでもしないと、取れません(ーー;)
ハンダ吸取機があれば、楽なんでしょうけどねぇ...




で、取り外したコンデンサー類が、コチラ...




Toa_p150d_25




隣り合ってる同スペック電解コンデンサー(用途も同じ)の製造元が違っていたりとか、もう使用コンデンサに全くコダワリがないところが、かえって潔い!w
また、これはコンデンサに限る話ではないですが、極性のある部品については、徹底して極性の向きを統一して設計されてます。
音響的に云々は抜きにして、全ては製造トラブルの排除とメンテナンス性の向上を主眼に置いた回路設計なのではないのかな?という印象を抱きました。
業務用機ならでは、ですね!






そして、事前に調べて作成しておいたコンデンサ配置図とにらめっこしながら、背の低いブツからハンダ付け...




Toa_p150d_23






C126の10µFとC124の330µFは、ブツを横に寝かせたりリード線を伸ばしたり、ちょっとだけトリッキーな実装をせざる得ませんでした。
エェ、50V耐圧品を使ったため、サイズがデカくて、基板に収まらないのですよ!
(ーー;)




で、組み上げたの図...
(ばらす時と逆の手順でね)


Toa_p150d_26





ELNAのSILMICがそそり立っております!w




これでやっと1台分...




Toa_p150d_28






2台分(基板4枚)の作業を終え、シャシーに組み付け終える頃には、もう腰がボロボロでした!
(T_T)





Toa_p150d_29






なのに、無情にも一台の片chは、信号入力とピークのライトが点灯しっぱなし!
(なので音も出ません!これについては後日談が現在も継続中。原因は判明。後日詳細をアップします)




Toa_p150d_30






モノラル(BTL)で使う予定だったので、実に残念!
でも1台はチャンと駆動しくれているので、今はその1台をステレオモードにして使ってます。
ついでなので、オペアンプを...




Toa_p150d_31






ちょうど手元にMUSES01が2個あるので、載せ替えちゃいましたw





音のこととか、電源のこととか、色々と書きたい事はありますが、もう既に結構な長さになっているので、今日はココまで!
残りは、後日談も含めて、乞うご期待なのであります!
(ロ_ロ)ゞ



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