オーディオ的緊縛プレイ
ココからの続きです。
だいぶ軽減できたとは言え、やはり耳につくハムノイズ。
どうもハムだけではないようなのですが、小音量とは言え、気にしないようにと思えば思うほど、逆に気になるものです。
弱っちったなぁ〜(^_^;
という事で、トライダルトランスに更なる振動対策を施しました。
前回の作業で使用したシリコンシート。
シャシーへの振動対策的には、コイツらでトライダルトランスにゲタを履かせたのが、大きく功を奏したようです。
しかしそれでも、トランスの写真を見た先輩から盛大にダメだしされたのは、ココ。
トランスの近くで、これだけ盛大に電源ラインがブラブラしているなんて、あり得ないと指摘されちゃいました。
例えば、フォステクスのHP-A8のトライダルは...
樹脂でガッチリ固められた上、マウントに載せられた状態でシャシーに組み付けられています。
ラインはトランス上を這わせられてなんていません。
しかし私のアンプでは、ラインはトランスの上部から出ている。
この状態を、例えばトランスの天地をひっくり返して組み付け直すとか、そんな作業を今からできるはずもありません。
なので「トランスとラインの相対的位置関係が変わらないようにしよう」的作業を施すことにしました。
つまり、トランス上を這わされているラインに対する「防振対策」です。
先ずは、作業場所確保のために、トランスのカバーを撤去!
出力用のチョークトランス用カバーの固定ネジ一部が、シャシー固定用でもある上に、シャシー内の配線や基板も固定されているため、ちょっとだけ外すのに苦労しました。
ま、構造が分かれば、難しい作業じゃありません。
(実際、この後にもう1度ばらしてる)
その上で、トランス上部に置いたシリコンシートを、同一円周上に並べ直して...
(トランスの振動を均一に吸収させてやるためです)
再固定。
コレで作業の準備が整いました。
で、コイツの出番!
今回の主役、ニトムズのブチルテープです。
剥離シート付きなので、ちょっと高い(^_^;
(剥離シートナシだったら600円しないんですけどねぇ)
コイツを、テープ幅が半分になるくらいにまで引っ張りまして、トランス上に巻き付けてやりました。
特にラインの下側は、3枚で重ね貼り。
自己融着性がありますので、これで幅広のテープを貼ったのと同じ状態になります。
コレを下地にして、今度はラインの上からブチルテープを貼っていく。
先ずはラインの上部と下部に...
この時に、なるべく各ラインが等間隔で、なおかつコイルの巻方向に対して直角(磁束方向に平行)になるように、位置決め。
その上から、さらにグルグルとブチルテープを巻いていきました。
この裏側も、こんな風に...
ラインの下には、集中的にブチルテープを置いてます。
その上からブチルテープを重ね貼りすることで、自己融着するブチルゴムの中に、各ラインが埋没することになります。
ブチルゴムには高い絶縁性に加えて、高い衝撃吸収性があります。
そのブチルゴムでラインをトランスに固定することで、トランスの振動を原因とするラインとトランスの相対的な位置ずれが起こらないようにしようと考えたわけです。
おそらくは、とても微少であろうトランスの振動で、ほんの僅かな電流が、トランス上のラインに発生しているのでは。
そのように仮定しての処置です。
出力用のチョークトランスにも...
実はこのチョークトランスたち、本日、新たに手を入れ直しているのですが、その内容は、また後日。
このトランス、こうした仕様になってました。
と、3つのトランスを緊縛した上で...
買い足したコアブリッドBを...
このシャシー内部に...
敷き詰めます。
かなりほぐして詰めたので、入れた量は大したことありませんw
しかも今日、さらにほぐして詰め直したので、もっと少なくなってます。
で、裏蓋を閉めまして、内部の作業は終わり。
トランスケース内部にも、よくほぐしたコアブリッドBを詰める。
ついでに、TOA P-150Dの上蓋を外し...
ブロックトランスの上にも、コアブリッドBを置いてやりました。
音的にどうこう、というよりも、精神衛生上対策ですね、コレはw
ここまでして、確かにハムノイズはさらに減りました。
真空管アンプは、さらに静かになりました。
と同時に、今までは耳につかなかったノイズが聴き取れるように...
もう、どうすりゃエエねん!ですわ(^_^;
あっちゃならないことですが、ラインをHP-A8に繋ぐと、ノイズが...
ほんの少しなんですけどね。
(真空管アンプのボリュームを3時くらいまで開けて、やっと聞こえる程度)
また、各デバイスの位置で、アンプが拾うノイズが変わるようです。
なのでこの際、各デバイスの位置を大きく見直すことにしました。
真空管アンプにとってノイズ源になりやすいパソコンやWi-Fiを、可能なだけ遠ざけました。
右下に見える年代物のMac Pro (early 2008)ですが...
大きなファンをユックリ回っているのでうるさくはないのですが、埃の流入を防ぐ為に、不織布紙を貼りました。
コレ、台所のシンクなどに置かれる三角コーナー用のヤツなんですよw
私は、大きな製鉄所から飛んでくる微細な鉄粉が宙を舞っているような地域に住んでます。
もちろん、問題になるような量の鉄粉は舞ってないハズなのですが、それでも洗濯物を外に干すと、取り入れた時に鉄臭く感じる程度には舞っています(@@;)
なので、埃も導電性をもっちゃったりしまして、年に2回ほど、パソコンに悪さをしてくれます。
(メモリカードを載せてるドーターカード上で、いつも問題は起きます)
その予防と言うわけですが、上手く機能してくれるかなぁ〜
そんなパソコンな話はおいといて...
トランスに緊縛プレイを施して、確かにノイズは低減しました。
さらに倍音成分が減り、耳障り感も少なくなったように感じます。
それでも聞こえるハムノイズ。
それが、ちょうど私の聴感上で、まだちょっと不快に感じる程度なんですよねぇ〜(@@;)
なので、パワーアンプの入力ゲインを4dB絞りました。
-4dBで、ハムノイズは耳につかなくなります。
気にしなければ、全く聴き取れない。
HP-A8は純粋にDACとして利用し、ライン出力をダイレクトに真空管アンプに入れるようにしました。
(HP-A8を接続してノイズが聞こえるのは、インピーダンス整合が取れていない為ではと疑った結果です)
なので、真空管アンプでボリューム調整するようにしました。
ボリュームを、ほんのチョットしか開けられなくなりました。
昼間で9時か10時くらい。
夜間は8時以下ですね。
これでも十分に気持ちの良い音が楽しめるのですが、まぁ、私的には妥協の産物ですよ。
こんな状態で1週間。
やはり「何だかなぁ〜」という思いが尽きません。
せっかくパワーアンプが、ご機嫌にNS-200Mをドライブしてくれているというのに、肝心な真空管の色・艶を存分には楽しめない。
だったらこの際、もう一手、加えてみよう!
その為のブツが本日届きまして、さっそくチャッチャとやっつけました。
イヤァ〜、コレはまた良くなった!
あまり期待してなかったんだけど、いい意味で期待が裏切られましたw
という展開は、また後日に報告いたします!
« ジャイアンのフレンズ(観てないんですけどね) | トップページ | 小林さんちを語りたい »
「趣味」カテゴリの記事
- SONY SS-5050/Ⅱがやって来た(2021.03.06)
- SANSUI AU-α607(2021.02.21)
- 12V版DC-Yarrow(2021.02.21)
- NASの聴き比べ(2021.01.26)
- SANSUI SP-100iEXウーハーのエッジを貼り替える(2020.07.26)
「音楽」カテゴリの記事
- ナ(イ)スなiPod(2019.05.12)
- 猛暑から逃避行(2018.07.25)
- Terra-Berry DAC2ユーザーのためのLinux初心者講座(2018.07.15)
- 邪道の極み(2018.07.13)
- 求むヒトバシラー同志(2018.07.09)
コメント