symphonic-mpdユーザーのためのLinux初心者講座 そして其の二
前回のエントリーへのアクセス数が、モンノスゴイことになっております!
公開から1日で3桁超えるなんてのは、このブログではかつてなかったんじゃないかなぁ...
(別ブログでは万越え経験あります。怖かったヨォ〜w)
加えて、コメント欄やTwitterでも「俺得な情報だよ」と喜びの声を寄せて下さる方もいらっしゃいまして、気をよくしているジャイアンです、こんばんは!
symphonic-mpdのプラグインページでも、コチラを紹介して下さってたり(だからアクセスが伸びたのね)しておりまして、大変に恐縮しておりますが、根が大雑把であまり物事を深刻に考えられない性格のジャイアンですので、そうしたこととは無関係に、マイペースで書いていこうかなと思いますw
で、前回のエントリーでプラグインがメニューに表示される順序についてチョット触れたのですが、アレは具体的にはこういうことです...
“UPDATE THIS FOLDER”というプラグイン機能については、次回、触れたいと思います。
このプラグインの表示順序、“/home/pi/plugins/.plugin.json”の記述を覗くと、こういう違いを確認できます。
ホントに記述された順番で、メニューに現れているだけです。
(私の場合、途中のボリューム関連の2つのプラグインを見えなくしてあります)
さて、本日はいよいよ、“O.C.SETTING”自体の編集方法に踏み込んでいこうと思うのです!
sshログイン後、リモートログイン状態でテキストエディタを操ります。
使用する(私が普段使用している)テキストエディタはnanoです。
とても使いやすいので、重宝しています。
(実はこれしか知らないw)
これを機会に、ぜひnanoの基本的な使い方にも馴れていただけたらなと思います。
pi@smpd:~ $ sudo nano /home/pi/plugins/oc_setting.html
とコマンドを打ち込むと...
と、いきなり使用しているアプリケーションの表示が変わって(例ではMacでターミナルを使っています)、nanoの操作画面に変わります。
で、HTMLを触ったことない人だと、もうココでもう辟易するわけですね(@@;)
で、踵を返して、リモートログインに使用しているアプリケーション自体を終了させて、何も見なかったことにしちゃう...
(アァナンテモッタイナイ...)
そうしたアナフィラキシーショックのようなアレルギー反応を少しでも緩和させるために、詳しい説明に入る前に、ココで使われているHTMLの基本に、少しだけ触れておきたいと思うのですヨ。
(知っている人は読み飛ばしてください)
例えば...
この画面の一番上の部分は...
コレを表示させるための呪文と、表示させるべきテキストが書かれています。
そして画面の上の方と下の方に見えるこの2つの部分ですが...
記述内容の相当の部分が、これら<table>と</table>で挟まれているんですね。
でHTMLではこうした記述を「タグ」と呼ぶんですが、この“table”タグに見られるように、タグは必ず対で機能し、<☆☆☆>...</☆☆☆>という風に、必ず後ろのタグは“/(スラッシュ)”を含むんです。
この文法、地味に大切です!
でこの“table”タグは「表組みを含みますよ」と言う記述なんですね。こんな感じの...
で、お節介なジャイアンなので、もうチョット、この“table”に関連するタグを紹介しちゃうんですけども、例えばこの<tr>と</tr>で括られた部分...
これは、例えばエクセルで言うところの「行」を規定するタグでして、この場合は...
この部分の「行」の記述を含みます。
さらにさらに、<th>と</th>で挟まれた部分は...
エクセルで言うところの「セル」の内容を規定していまして、ここでは...
この部分になります。
「なんだ〜エクセルかぁ〜」と思っていただければ、これ幸い...
エ?ナニ?
もうついていけないかも?
イヤイヤイヤイヤ、ぜひともココは頑張っていただきたい!
“O.C.SETTING”パネルの内容を編集する上で、コレだけは知っていておいていただきたい基本知識なので。
(いじってりゃ、そのうち馴れるってw)
で、
pi@smpd:~ $ sudo nano /home/pi/plugins/oc_setting.html
で表示される最初の画面に戻りますが...
コイツは、もう細々としたことを書かなくても既にお分かりの通り、メニューのこの部分を選択すると...
現れる、このパネルの内容が記述されています。
Digi+ Proとか、既に編集された後の内容になってますがw
先に説明したHTMLにおける表組み記述のおさらいになっちゃいますが、この部分が...
ここまでの説明で登場しなかった、主にこれらの行に含まれる内容が実はとても重要でして...
この部分の記述は、パネルの表示には全く関係ありません。
しかし、ココの部分の記述が、実際に“/boot/config.txt”と“/etc/mpd.conf”に設定値として記述されるんです。
とっても大切な部分です。
この機能の核となる記述です。
この他の記述のほとんどは、“O.C.SETTING”パネルの見栄えを規定しているだけなんですね。
ですので、“O.C.SETTING”パネルの表示内容を編集できても、この設定値の部分の編集を忘れていると、実際には全くユーザーが意図しない設定がなされてしまうことになります。
(もちろん私はこの罠にはまりましたとさw)
==========================
あらあら説明が終わったところで、具体的な編集方法に入っていきましょう!
(やっとです!でもね、これを編集している私も『やっとかよ!』と思ってます。この後は早いですのでご安心下さいw)
以下は、私が実際に行った方法です。
この方法が「絶対」ではありませんので、個々人で使いやすいように工夫してみて下さいね♡
pi@smpd:~ $ sudo nano /home/pi/plugins/oc_setting.html
を実行した後、下図のようにマウスを使ってゴッソリとコピーを取りました...
次に、コピーした内容をペーストしたい部分に、キーボードの矢印キーを使ってカーソルを移動させ...
(マウスでクリックしても移動しません)
赤枠で括った部分が、ペーストされた部分です。
で、忘れないうちに、設定値の部分を編集...
もう書くまでもないかもしれませんが、念のために左から
- “arm_freq”
- “core_freq”
- “sdram_voltage”
- “core_voltage”
- “over_voltage_sdram_p”
- “over_voltage_sdram_i”
- “over_voltage_sdram_c”
- “x_timer_slack_ns”
となります。
※※※※痛い目を見た経験から※※※
Raspberry Pi3の動作範囲を超えるような設定値を入力し(例えばarm_freq=1590のような。実際やっちゃったw)、“O.C.SETTING”でその設定値を反映させると、Raspberry Piそのものが起動しなくなります。
この場合、動作不良を招くような設定は、主に“/boot/config.txt”上の記述です。
そうした不具合が起こっても、全く慌てる必要はありません。
SDカードをRaspberry Piから抜き、PCに差し込み、PC上のテキストエディタで“config.txt”を開いて編集しましょう。
※※※※※※※※※※※※※※※※※
“sdram_voltage”の値が“500”を超える場合のみ、この設定の反映に不可欠な
“sdram_schmoo=0x02000020”
の一行も“/boot/config.txt”に、自動的に記述されます。
次に、“O.C.SETTING”パネルに表示させる内容を編集します。
具体的には、これらの赤枠の部分...
(繰り返しますが、この部分を編集しただけでは、設定値の変更はなされません)
画像は既に編集後のものです。
編集終了後は...
ctrlキーを押しながらoキーを押し、最後にenterキーを押す
これで編集内容が“/home/pi/plugins/oc_setting.html”に上書きされました。
次にnanoを終了させるために...
ctrlキーを押しながらxキーを押す
これで“O.C.SETTING”パネルの編集は終了です。
お疲れ様でした!
(リブートは必要ありません)
(しくじったら、また“sudo nano /home/pi/plugins/oc_setting.html”を実行するだけです。このファイルはRaspberry Piの動作そのものには関係ありません。ですので記述ミスをおかしても、反映さえさせなければ、Raspberry Piの動作に影響を与える事はありません。安心していじりましょう)
では、実際にメニューから“O.C.SETTING”を選択して...
パネルを表示させてみましょう...
編集がうまくいっていれば、編集内容がパネル上に反映されるはずです。
(反映されていなければ、どこかでミスってます)
実際に選択ボタンをクリック後に、OKをクリックし、リブートをかけてみましょう。
編集が正しく行われていれば、“/boot/config.txt”と“/etc/mpd.conf”内の設定値が書き換えられているのが確認できるはずです。
それぞれのファイル内容を確認するためのコマンドは...
pi@smpd:~ $ cat /boot/config.txt
pi@smpd:~ $ cat /etc/mpd.conf
となります。
今日の内容は以上です。
いかがでしょうか?
とまぁ、ここまでで相当な分量と内容になっているんですが、実はこれでもまだ枕の段階なんですよ!
symphonic-mpdに実装された「プラグイン機能」は、そして「プラグイン機能」にあらかじめ含まれている「O.C.SETTING」は、ユーザーが求める再生音質の実現のために設定を煮詰めていく上で、非常に有用な機能です。
しかぁ〜し、この「プラグイン機能」は設定を煮詰めるためだけにあるわけではないんです!
この機能を使えば、ユーザーが独自に必要とする機能を実装させることもできるのです!
次はその方法を、symphonic-mpdの掲示板で紹介されている「FOLDER UPDATE」を例に説明したいと思います。
(なんか『本当にLinuxを操作してるなぁ〜』感を味わえますw)
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コメント
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なるほどです。O.C.SETTINGの部分は手を付けていませんでしたが、こちらを見て具体的に把握できた感じですね。
HTMLの説明までもされているのはさすがです、自分のサイトでも運営していないと知らない人は多いですよね。なのでGoodだと思います。
自分的には今回の続きの部分が気になっていますので、ぜひ頑張ってください。
投稿: ta_syumi | 2017年12月 3日 (日) 22時01分
> ta_syumiさん
そういっていただけると、本当に甲斐があります!
table関連のタグは、分かっちゃえば簡単なんですけどね。その昔、まだHTMLをテキストエディタで打ちまくらなきゃいけない時代は、table関連のタグでウェブのレイアウトしたものなんです。今どきそんなことしてるのは、三栄電波さんぐらいかなぁw あそこは手を新たに加える気がないだけですけど。何にせよ、意味と理屈が分かっていれば、またよく分かっていなくても、まったく怖くない作業です。
この続きが、いかにも少しはLinuxいじったなって内容になります。乞うご期待ですねw
投稿: ジャイアン | 2017年12月 3日 (日) 22時36分