足もとを固めよう、電源は重ねよう
この画像を見て「ピン!」ときたあなたはスルドイ!
コイツ、空冷ファンを入手するためだけに解体されたPC電源ユニットの成れの果て。
(詳しくはココ)
空冷ファンは、その後もイイ仕事をしてくれています。
おかげで、我が家のオーバー苦ロックさせられているRaspberry Piたちの安定運用ができています。
(1480駆動のRPi3が40℃台とかね)
その時に残ったコイツを見て...
「何かに使えそうだ...」と思ってしまった私は、小さい頃から変な工作が大好きなヤツです。
今回も、このしっかりとしたスチール製のフレームに、ACインレット、スイッチ、オマケにノイズフィルタも付いているこのブツに思いっきりインスパイアされてしまったのですよ!
で、もうコイツありきで構想を練ることたった2ヶ月。
(昨年、1度は実行に移そうと思い準備までしたものの、肝心なトランスの在庫が一時期なくなり延期)
上の写真に見えるように、スチール製の底には、基板を固定するためのナットが埋め込まれています。
そこに上手くはまるようにアクリル板を加工しぃ〜の、その上にトランスを載せぇ〜の...
この絵では、まだ結線してません。
前回、こいつの在庫が底をついていたために計画実行を延期しましたが、今回は在庫がある内にポチれましたw
で、サクッと結線!
お約束のフューズもかましたのですが、ここで私はミスをする!
フツ〜ではあり得ないミスをする!
ヒューズフォルダの金具を、電源ラインに付けるだけの簡単な作業で、思いっきりドジを踏み、無用な時間を費やしてしまいました。
(説明するのも恥ずかしい...また買い物をする機会に改めて購入しよう)
イヤァ〜、冷たい汗をかいちゃいましたw
(無くても大丈夫といえば大丈夫だけど、商用100Vですからねぇ、安全対策は必須です)
で、コイツらの上に、あのDC-Arrow基盤を仮置き。
今回は、前から入れて前から出す構造にしました。
トランスの上に基盤を置くなんて、とは思いましたが、磁束漏れが少ないと言われるトライダルトランスである上に、上下の間隔がトライダルトランスの高さの2倍くらいはあるので、もうこれでヨシとします。
この形態だと、設置底面積が小さくて済みますしねw
(反面、無駄に高さが必要)
で、次の瞬間には、もうサクッと完成しているという...
無事に電源投入!
基盤の方はミスなく作業ができてました。
(だって既に完成して稼働させているDC-Arrowがあるんだもん。それを見ながら作業したんだからさ、ミスをする方が難しいかもですよ)
(前回の作業では使わなかった電圧の表示板を今回使いました)
今回の作業の特徴は、パーツを全てパーツリストとにらめっこしながら、自分で調達したことですね。
(おかげでトランス一個分のコストが浮きました)
前回は共立エレショップのキット品を組み上げたのですが、おかげで、パーツリストにはわざわざ載せてないけども、必要になる部品の存在が分かっていたのは大きかったですね!
例えば、TR2のトランジスタとヒートシンクの間に挟む絶縁シリコンシートとか(買えば一袋10枚入ってて150円)、基盤固定のために使うスペーサーとか。
また、キットではTR1のトランジスタに2SC3113Aが入っていたんですが、今回は「hfeの高いのがいいよ」とパーツリストに書かれ、パーツ名も紹介されていた2SC1345を使ってみました。
(また作るかもしれんから、2個余計に買ったった。各所から集められたデッドストック品で在庫限りなのだそうだ)
また、これは今回の作業で気づいたのですが、共立エレショップさんのキット品に入っている平滑用コンデンサ(4700µF)は耐圧25V品なんですね。
耐圧が高くて問題になることはないですけど(高すぎるのはそれなりに問題だとは思うけど)、お安くあげようと今回は16V品をチョイス。
(それを言えば、もっとお安いFing Goldでもよかったんじゃね?とは思ってますw ココだけで4つ合計800円ぐらい余計にかかってる計算になりますから。Fine Gold選んどきゃ1万切ってましたねw)
その他のパーツも、基本、たかじんさん公開のパーツリストに準じて購入。
さっそく、昨夜からNAS用Raspberry Piと、セパレート構成のフロントエンドで使っているRaspberry Piの電源として使ってます。
性能が安定してきたら、前回のDC-Arrowと取っ替え引っ替えして音を聴き比べてみるのも面白いかもしれません。
間違いなくメンドーくさいですけどw
そうそう、せっかく共立エレショップさんで買い物をするんですから、QIコネクターのハウジングとコンタクトピンを買い足して...
セパレート構成のフロントエンドへの電源投入用ケーブルを作りました。
刺すところを間違えるとナニゲに大事件になりそうな、コワイ使い方ですw
マイクロUSBのように、電源投入部にスペースが必要にならないのがいいんです!
で、前回作ったDC-Arrowですが...
シングル構成のsymphonic-mpd v0.4.3で運用しているTerra-Berry DAC2にあてがいます!
何といって、セパレート構成はまだテスト段階。
再生できる音源が44.1kHz/16bitに限られるとか、AACは再生できないとか、色々と制約があります。
加えて、シングル構成のsymphonic-mpd v0.4.3ですと、Terra-Berry DAC2のハードウェアボリュームが使えます!
(セパレート構成ではまだ無理です)
HiFiBerry Digi+ Proにぶら下げたHP-A8の音もいいんですが、Terra-Berry DAC2には、コイツでないと出せない音があるんです!
あのミチっとした響きと厚みがあるくせに、スピード感もある低域とかね。
以上、テスト環境と同時に、ノーマル環境も楽しむための足固めとしての、今回の電源投入でした。
しかし、またiFI-audioさんのiPower 5Vが一個余ることになっちゃったなぁ...
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こんばんは。
ジャイアンさんも電源固められましたね。
でかいトライダルトランスいいですね!
私は無線機用の電源(電圧を変えられるもの)を流用してフロント、バックとも供給しています。
悩みは良いマイクロusbのケーブルがなかなか無いのです。
電線はケッコウ余っているので、ボードに直接電源を供給しようかと目論んでいます。
電源がシッカリしてないとチューニングで泥沼にハマりますよね
投稿: ひろくん | 2018年1月 9日 (火) 01時17分
> ひろくん
こんなお笑いネタにまでコメントをいただき、ありがとうございます!
エェ、確かに電源という地盤を固めてないと、上で何をやっても、何をしているのか訳が分からなくなりますね。私は古い集合住宅住まいなので、実はそんなに電源にウルサクこだわっている訳じゃありません。所詮、大元の電源が汚れきってます(今どき容量たった30Aですよ〜、キツキツカツカツで笑えます)。
それでもです、iPowerからDC-Arrowに電源を変えたときのショックときたら...ローノイズは当然としても、ローインピーダンスが鍵なんだと思い知らされた瞬間でした。昔から「電源抵抗は重要だよ」と聞いてましたが、その言葉の意味をやっと理解しましたね、あの瞬間w
ラズパイへの直接電源注入ですか!あの破壊工作ですね!やりますねぇ〜!
私?私はやりませんよw
投稿: ジャイアン | 2018年1月 9日 (火) 03時17分
ジャイアンさん、こんばんは。
ボードに直接電源供給は、検討したのですが、やはり破壊工作したくないので、GPIOからの電源供給にしました。
太い電線を使えるようになりました。
肝心の音は・・・
かすかに良くなったような気がしてます。
投稿: ひろくん | 2018年1月15日 (月) 21時08分
> ひろくん
再びのコメントをありがとうございます!
確かにあの工作は、ラズパイの1台や2台、台無しにする覚悟が必要な気がしますしねw
電源で肝心なのは、GPIOから入れるにしてもマイクロUSBから入れるにしても、十分な容量を持った線材を使うことだと思ってます。実は試しに市販(Amazon)の「充電専用」と謳っていたマイクロUSBケーブルをぶった切ったことがあるんですよ。売り文句通り、確かに余計なデータ用ラインは入っていませんでしたし、撚り線の太さも申し分なかったのです。しかし、電源ラインにGNDが、シールド線に5Vが繋がってました。もうシールド線の意味なくね?爆笑しましたwww
GPIOからの給電は電圧の上限値に注意こそ必要ですが(保護回路が付いてませんからね)、十分な容量を持った線材を使えることが一番の利点のように思ってます。私の場合は、せっかく買ったカシメ用の精密工具を無駄にしたくないという、チョット特殊な理由もあります(2つで7K!) QIコネクタにも使えるとあって、チッとばかし高かったですからw
投稿: ジャイアン | 2018年1月15日 (月) 22時14分