« スイッチング電源をパージしたお話 | トップページ | このタッグ最強につき »

2018年6月23日 (土)

ステレオアンプとハーモナイザー

Twitterではブツブツ言い続けていたのです。
日本から海を隔てた2つの国のサイトで、ES9038PRO搭載と謳うボードが格安で売られていることを。



1つは日本の西側の国で、もう一つはebayです。
西側の国の業者が、ebayでも商売しているという構図のようです。
中にはAK4497をDualで搭載してますと謳うボードまで出ています。
(しかも「マジかよ?!」という低価格で)
(節操のないジャイアンですが、さすがにネタでも買わねぇです。ネタとしてとても面白そうなんですが、これは手を出しちゃいけないよと私の良心がささやきます)

西側の国のサイトでは、個人向けにES9038PROチップの単品売りまでやっているようで...



オイ、それってESSのポリシーから言って、ほぼ間違いなくニセモノじゃないのか?
(それとも品質検査で落ちたブツが横流しでもされているのでしょうか...高性能なDACチップの製造には、例えばAK4497の場合、3ヶ月もの期間がかかります。品質検査に膨大な手間がかかるためだそうです。つまりそれだけふるいにかけられて落ちているブツもあるっちゅうことです。旭化成が国内自社製造に拘り続ける理由の1つが、ここら辺りにもありそうな気がします)



DACチップはひとまず置いておいても、掲載されているボードの写真から、搭載されているDACチップ以外のパーツの中に、明らかにシルク印刷がアヤシイものが見て取れます。
例えばJRCのMUSESとか、WIMAとか。
実物を我が家で見慣れているので、見てすぐに違和感を感じます。
(写真で見た感じなので確証にはなりません)



また、提示されている価格から考えるならば、たとえまともなDACチップが使われていたとしても、回路設計に十分なリソースが回されているとはとても思えません。
(DACチップを活かすも殺すも、周辺回路次第)




と、ここで話が終わるんなら「変なブツが出回ってるぞ」ってことだけで、わざわざブログで取り上げる必要なんてなかったんですけどね。
問題はここからでして、一部の方がコレらを喜んで買っちゃってる...




確かに商取引は自由だけども、それは同時に、こうも露骨にアヤシイブツをリリースする業者を、さらにのさばらせることに加担することにもなるんです。

そして、この手の情報に疎いユーザーが巻き込まれ「ワァ〜イ、ES9038PRO搭載だぁ〜」とぬか喜びさせられる...
(アァイヤだ、そんな絵面見たくない)





大好きな日本のオーディオ市場が、そんな連中の狩り場になっていく様を、私は黙って見ていられません。
(だからブログでも声をあげてみた)





購入はその人の自己責任じゃん!と言えば、確かにそーなのです。
ジャイアンには関係ないだろ!と言われれば、ぐうの音も出ないのです。
しかし、今まで散々、焼き畑農業的なマーケティングで焦土と化してしまった日本オーディオ界隈だけども、こんな連中にまで自由な闊歩を許したくない!
私自身が、そこまで落ちた市場のユーザーだなんて思いをしたくない!
日本のオーディオヲタの良識と見識を信じたい!




と叫んだところで、買う人は買うし、売るヤツも看板を掛け替えながら売り続けるんだよなぁ...






という青年の主張のような、ため息のような枕から始まりました、久々のオーディオネタ第2弾。
(ホントはアニメネタでも語りたかったんだけど、今期「これは!」という作品が見当たらず...)
今回も前回同様、あまり大したネタじゃありません!
乞わないご期待!




我が家では、昨年からTOAのP-150Dを2台使って、ふる〜いスピーカーをBTLで鳴らすという暴挙を続けていました。




Toa_p150d_29



とは言え、素の業務用PAのままでは面白くないので、自分なりに手を入れました。
途中でぶっ壊れたり(ぶっ壊したり)、ディスコントランジスタを見つけて修理したり、ハムノイズ対策に頭を捻ったり、両手に火傷をつくったり。
個人的にもとても勉強になる経験でした。
ネタとしてもオモシロイと思ったので、その顛末を「HITACHIの仇をTOAで返す!」シリーズとして綴りました。
(そのためか「TOA P-150D」でググるとウチのブログがヒットするという...)


たぶん其の一
そして其の二
やっちまった其の三
そして振り出しの其の五
やっと鳴った其の六



コイツ、業務用スピーカーをドカドカ鳴らすための、大出力前提のアンプです。
(先輩曰わく夏場炎天下でガンガン鳴らすと一番音がイイ。温度フューズがグツグツいっている位がちょうどいい)
内部で±15V電源を2系統シャントレギュレーターで生成しているので、無音時でも容赦なく放熱します。
(真冬、外から帰ってくると、部屋がホンノリ暖かくなっているのに気づくレベル)
入力感度がメッチャ高いし、普通に出力デカいからボリュームを開けられない。
そういう使いづらさはあったのですが、それらを差し引いても、コイツの2台使いで出す音が面白く、1年少々使い続けてきました。
(バカでかいカットコアトランスと12000µFブロックコンデンサ4本はダテじゃない)




しかし、とうとう「こんなバカなことは止めよう」と、ジャイアンにも正気に戻る時が訪れました。
それは、ラズパイ2台使いのセパレート構成を諦めたときでもありました。
(あの時は自分の中の変なコダワリが煙のようにフワッと消えた)




で、その昔、マルツのLinkmanキットで組んだ、この超シンプルなD級アンプに置き換えたのです。





D_amp







いやもう、これで十分でしょ!
電源的にも超ヨユーかましてあるし。




と、この時は思ったんですね。
これで、あのうざったいぐらい高い入力感度や、ボリューム開けられない大出力と付き合わなくていいんだ!と、解放された気分だったのですよ。
無駄に電気も喰わないしさ。




でも、しばらく鳴らし込んでから、ふと思い出したのです。




P-150Dって、フツーにステレオアンプとして鳴らしても、イイ音出したよね。
だったらフツーにステレオアンプとして使ってみようよ。

(エェ〜!今さらソコですかぁ〜!)




で、またバカ重い(20kg)もある本体を担ぎ上げ、モードを“Stereo”に切り替えて鳴らしたわけッスよ。
(もちろん今度は1台だけです)




メッチャイイ音やん!




特にアコギの鳴り方には痺れました。
同時に、これは後で「当然のことだ」と知ったのですが、モノラルで使う時よりもボリュームを開けられるし、入力感度も十分に我慢できる程度に抑えられる。
ってか、ボリューム開けてもうるさくならない。
もっと開けたいと思わせられる音です。
(これ、以前も書いた感想だなぁ)
(どなたかがバランス出力では電圧は2倍になり、エネルギー量としては4倍になると呟かれてましたが、ホンマにそーなんですね。なんでこんなことに気づくのに1年以上もかかってるんだ、オレ!オレは“魔法少女 俺”か?!ただのドジっ子か?!)
(結局“魔法少女 俺”最後まで観ちゃった。一話だけ神がかったキャラになった「藤本」の扱いが...あの回が一番笑った)




これで発熱も一台分で済みます。
ルンルン気分で鳴らしてました。




そんな時、巷では「ラックスマン製 真空管 ハーモナイザー・キット」で話が盛り上がっているじゃあーりませんか!








「なんかイイナァ〜」とも思ったのですが、私が気づいたときには既にブツは売り切れ。
(最初は興味をもてなかったのですが、周囲から好評価が聞こえてきてからやっと気になりだしたという。おせぇよ!)
でもその時、思ったのです。
我が家にも、例の色々とシバキ倒した真空管の(本来はヘッドホン用だけどプリとしても使える)アンプがあるじゃないかと!
(なんともジャイアン流の発想ですね)





Woo_audio_wa2

(写真の出力管、たまたま地元のショップで未使用品を見つけました。20K/1本。これを高いと思わないのが真空管沼の怖いところです)
(ノイズ対策として、デジタル機器から一番遠ざけて設置してます)




思い立ったらやってみないと気が済まないのがジャイアンです。
さっそくケーブルをつなぎ替え。
真空管アンプのボリュームは、ハムノイズのレベルがチョット上がる直前まで、12時チョイ過ぎまで開けて固定。
アンプをステレオモードにしたおかげで、というか普通の使い方をしているおかげで、以前、あれだけ悩んだ真空管アンプのハムノイズが耳につくということがありません。
(スピーカーに耳を近づけてやっと聞こえるレベル。環境音にまぎれて気になりません)




で、出てきた音は、“DAC → P-150D → SP”の音が、ホンワカと優しいベールで被われて、少し音像が膨らんだ感じに聞こえるような、そんな響きが加味された変化を感じました。
DAC出音の解像度はほぼそのままに、そこにきめの細かい響きが乗ったような感じです。
ア、これイイワ!
しばらくこれで鳴らし(遊び)続けよう!




ただ惜しむらくは、真空管が6本も載ってますので、惜しむことなく発熱します!
なんなら、P-150Dのシャントレギュレーターがナンボのもんやねん!という位に発熱してます!
これから本格的な夏が訪れようというのに、なにゆえ室内に暖房器具を増やすの、ジャイアン?
ねぇ、ヤッパリお馬鹿なの?
頭オカシイの?
(もしかしてクズマなの?真の男女平等主義者なの?スティール使っちゃうの?3クール目来ないかな?)





で、思ったのです。




もしかして発生する追加の電気代が積もり積もれば、絶賛高値出品中のハーモナイザー・キット買えるんちゃう?
ってか、このさい買っとく?




なににしても、これで苦労してP-150Dを改造し、真空管アンプを縛り上げた甲斐があったというものです。
(もう一台のP-150Dの処遇はどうしよう?スペア?イヤイヤ要らないなぁ...結果的に大散財ですね)
これ以上、何か手を加えるとするならば、P-150Dの入力部オペアンプをMUSES 01に換装してみることぐらいでしょうか。
(美味な音がするのは一年前に確認済み)
とは言え、コイツにまた7Kも投資するのはアホらしい気もします。
(真空管には惜しげもなくつぎ込んだ口で何を言う!)





後日談:
近所に住む、無類のオーディオヲタでもある床屋の先輩。
私の寂しくなってきた頭髪の管理をお願いしている、大切な存在です。
上の話をしたら、実は先輩も「ラックスマン製 真空管 ハーモナイザー・キット」の発売情報を摑んでました。
買おうかどうしようかと迷った挙げ句、車の車検代を優先して、買うのを止めたそうなのです。
アァ、その情報をその時に知っていれば、もみ手をしながら、米つきバッタのようにヘコヘコしながら「ソレ、オイラも使ってみたいなぁ〜」と、先輩の耳元で悪魔のささやきをしたのにぃ〜!
そしたらムリクリ貸してもらって、比較試聴できたのにぃ〜!

と、今さら悔やむジャイアンでありましたとさ。


ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 PC家電ブログ オーディオへ にほんブログ村 PC家電ブログ PCオーディオへ



« スイッチング電源をパージしたお話 | トップページ | このタッグ最強につき »

「趣味」カテゴリの記事

「音楽」カテゴリの記事

コメント

ES9038PRO単品販売や搭載DACが格安で販売ですか、確かに怪しさ満点ですね。
ジャイアンさんも触れているようにESS製DACチップは、仮に単品で入手できても仕様資料が公開されていませんので、正規代理店とナントカ契約をしなければ、仕様詳細が分からないハズだと思います。
ラックスマン製 真空管 ハーモナイザー・キットは知りませんでした、一度は試聴して効果を体験したいですね。それにしてもamazon価格がふざけた事になってますね。この価格ならラックスが製品化すればと思うのは私だけ?
アンプの電気代って冬場は暖房器と思えば気が楽ですが、夏は虚しくなりますよね。そこは同感です(笑)

> ta_syumiさん


DACチップやアヤシイボードの件には触れたくありませんでした。しかし、それらに嬉々として群がるのを見てしまったので...


ぜひハーモナイザー・キットを通した音も聴いてみたかったです!私のは、所詮は真空管ヘッドホンアンプですしね。贅沢に電力を使って真空管の響きを加味させた音なのだろうとは思いますが、そうした贅沢にみあった効果が出ているのかどうか、ハーモナイザー・キットと比べて確かめてみたかったです。真空管がなくても音楽再生に全く支障はないのですが、加えたら加えたで、確かに耳に心地よいと感じられる響きがあって楽しいですよ。ま、我が家のあり合わせ据置システムでの音の選択肢が1つ増えたということですね。
オーディオ趣味自体が贅沢な行為ですから、生活環境が悪化しない程度に暖かくなる分にはいいかなと思ってます。しかし、次の電気代請求書の内容次第では、真空管アンプをどかすかもです(;´д`)トホホ…

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/576892/66859281

この記事へのトラックバック一覧です: ステレオアンプとハーモナイザー:

« スイッチング電源をパージしたお話 | トップページ | このタッグ最強につき »

フォト

本日のアクセス累計数


Twitter


カテゴリー

  • おすすめサイト
  • アニメ・コミック
  • パソコン・インターネット
  • ファッション・アクセサリ
  • 住まい・インテリア
  • 携帯・デジカメ
  • 旅行・地域
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 趣味
  • 音楽
2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

ブログランキング

アフィリエイト

  • Amazon ウィジェット
  • 楽天アフィリエイト
  • Amazon アソシエイト