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2018年7月25日 (水)

猛暑から逃避行

まず最初に注意。
以下の内容は、symphonic-mpd v0.6.0β版のレビューです。

β版ですので、今後、仕様が変わる可能性は大です。
今後リリースされるであろうsymphonic-mpd v0.6.0正式版をレビューしているわけではありません。
その点を踏まえて読んでいただきたいと思います。





と、今回は半ば恒例化している枕の話をすっ飛ばして、いきなり本題に入るジャイアンです。


開発者さんのスレッドで、以下のような説明に、私の目がとまりました。





β3の音質向上は、BCLKの精度向上に依るところが大きいです。
DAC側がマスターになる場合はあまり効果がないものと思いますが、RPi側がマスターになる場合はβ3での音質向上は目覚しいと思います。





マジか!?





私の手持ちI2S DACのメインは、I2S DAC側がマスターとなるカードです。
msBerryDACしかり、SabreBerry32しかり、HiFiBerry Digi+ Proしかり。
(Terra-Berry DACはマスターモードで動いてはいない。基板上に独自にクロックをもっていてSRC-ICで信号を叩き直してアップサンプリングかけてるスレーブモードなカードです)




マスターモードってなんだ、じゃその逆は何なんだ?
BCLKって何なのよ?

そうしたことを知りたい方は、簡単に解説しているレビュー記事があるので、そちらを読んでね。





ラズパイ用DACボード「Terra Berry」開発者を直撃、設計コンセプトや今後の展開を聞いた





世の中に多くで回っている廉価なI2S DACは、そのほとんどが(たぶん全部だと思う)Raspberry Piに対してスレーブモードで動くカードです。
DACカード自体にはクロック生成機能を持たず(例外もある)、Raspberry Piが吐き出すBCLKをマスタークロックとして利用してます。
I2Sな信号も、I2SなDACの都合などお構いなしに、Raspberry Piが決めたタイミングで吐き出されます。
信号送り出しのタイミングやDACチップ駆動のタイミングまでもが完全にRaspberry Pi側に委ねられているので(また書くけど例外はある)、こうした駆動を「スレーブモード」と呼ぶのです。
(という理解であってるのかな?)
(スレーブは直訳すれば奴隷、Raspberry Piの言いなりという意味ですね)






で、symphonic-mpd v0.6.0β3では、このI2S DACを隷属させている根幹となる“BCLK”の精度アップに注力しているという訳なのですよ。
コレ、開発者さんはサラッと書いてますけど、凄いことですよ!
他にこのような取り組みをしているディストリビューションはないのですから。
これはもう、実際に自分の機材と耳で確かめてみないと気が済まないのがジャイアンなのでございます。





で、コイツで確かめてみた...





Rbd02_2







コレ、私の手によって散々手を加えられたカードでして、元の姿はコチラです...




Rbd02_1







手を加えた部分は、主に電源投入部のパスコン、バイパスコンデンサです。
電解コンデンサをより容量の大きいOS-CONに置き換えたり、チップコンデンサ1つで簡単に済まされていたPCM5102Aの電源投入部に、薄膜積層高分子コンデンサとタンタルコンデンサを重ねて並列で置いてみたり、LPF(ローパスフィルタ)に使われていたWIMAのコンデンサをルビコンに変更してみたり。
(この辺の改造内容は、ここいら辺りの一連のエントリーに詳しいです)
おかげでその音は、もうオリジナルとは別ものと言っていい、とてもゴキゲンな音になってくれました。
しかし、msBerryDACに比べると、やはり出てくる音は粗いというかユルイんですよね。
やはりそこはそれ、スレーブモードで動くカードの限界なのだろうと考えていたのです。
(ちなみに使われているDACチップPCM5102Aは、その内部に独自にMCLKを生成するPLLを内蔵しています。それでも、電源を含め、Raspberry Piからの影響からは逃れられないんですね)





コイツを生贄に、symphonic-mpd v0.6.0のβ2とβ3で、その出てくる音を聴き比べました。




結論を簡潔に書くと、β3の音を聴いた後では、もうβ2に戻ろうとは思えないと思います。
その再生音質の差は、恐ろしく歴然です。
音の出てき方が全く違う。

気になる方は、ぜひご自分の耳で確かめて欲しいなと、そう思います。




内蔵PLLでMCLKを独自に生成しているPCM5102A採用のカードで、これほどの差を実感できるのですから、MCLKをラズパイに頼っているもっと廉価なカードであれば、その影響はもっと大きいかも知れませんね。




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先日、オペアンプをMUSES8832に換装されたTerra-Berry DAC2も、分類としてはスレーブモードで動くI2S DACカードです。
一番分かりやすい特徴としては、採用されているDAC AK4490が直接I2S信号を受け取れないこともあって、その前段にSRC(Sample Rate Converter)-ICを備え、尚且つ独自に44.1kHz系、48kHz系クロックを搭載し、Raspberry Piから送られてくるI2Sな信号を叩き直していることでしょう。
つまり、コイツもRaspberry Piが吐き出すMCLKの影響を受けない構造になっているハズなのです。
ハズなのですが、コイツでもβ2とβ3で、その音には私の耳でも聴き取れるだけの違いがあります。
今回試したPCM5102A搭載カードほどは分かりやすい差ではないですが、sympchoni-mpd v0.6.0β3で実現されたBCLK精度向上や、その他の音質向上の仕掛けは、確実にTerra-Berry DAC2にも恩恵を与えてくれているようです。




今後リリースされるsymphonic-mpd v0.6.0系正式版が、ますます楽しみでしかたありません!





ワンモアシング...





Img_2932





Raspberry Pi2Bに64GB SDカードを仕込んで、moOde player 4.2をビルドし、余った領域を拡張してストレージ化させ、そこに2000曲あまりをぶち込んでやりました。
USBポートはWi-FiドングルとUSBターミネーターで埋めてあります。
急遽、ポータブル用のラズパイDACを準備しなくてはいけなくなり、msBerryDAC君にお出まし戴くことにしました。
何故?
実は、ジャイアンは避暑に出かけることになったのですよ。
少しの間、家を留守にします。


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コメント

ジャイアンさんはは避暑にお出かけですかー(笑
そちらの暑さは尋常では無さそうですから、大変そうですね。
私は家には寝に帰っているだけの生活でオーディオとは無縁状態ですが、こっそりとsymphonic-mpdの最新Verだけはダウンロードしています。いつか追いつきますからね。
ゆっくり涼んでくださいな。

> ta_syumiさん


コメントをありがとうございます!
避暑なんですが、待避先は病院です。先日月曜日の診察で主治医と相談し、暑い時期は病棟内で過ごすことになりました。2週間の予定ですが、症状次第では伸びる可能性もあります。
入院中は、読書と語学の勉強(英・中国語)と音楽と睡眠で過ごします。フィジカル的には避暑ですが、頭はチョット汗をかいた方がイイのです。
幸いなことに、ソフバンが私の居住地域を被災地域に指定したくれたので、8月末まではパケット通信量を増やしても請求ナシとなりました。おかげで入院中も、パケット量の上限を気にせずに使えます(アニメも観られる!)。それでもブログの更新は止めざる得ないですね。病棟内にはブログネタがありませんし、ブログの更新をしていては療養になりませんからね( ̄▽ ̄)


symphonic-mpd v0.6.0の次は、いよいよArch Linuxに挑戦の予定と聞き及んでいます。少々気の早いお話ですが、今後、どのように再生音品質が進化していくのか楽しみですね!しばらくはβテスターとして参加できないのが残念でしかたありません(。>0<。)

ジャイアンさん

お久しぶりです。
復活されたようにお見受けしますが、いかがお過ごしですか?
被災地域とのことですが、被害はありませんでしたか?

raspi-configの手法は思いつかず、linuxマシンであれやこれやと苦労してしまいました。
ジャイアンさん、スゴイ!!!

V.0.6.0正式版で音出ししていますが、私のマスタークロックを持ってない安物のDACでも、かなり良い音で楽しんでいます。
このまま手を加えずに聴いていようと思っていますが、セパレート構成も興味津々(新しいもの好き)なので、タブン来週ぐらいには手を出してしまいそうです・・・
少し前はupnpで快適な環境にしていたので、いろいろ試してみます。

> ひろくん


コメントをありがとうございます!
私の街にも被災したところはありますが、私の居住地域は無事でした。ご心配、ありがとうございます!


raspi-configからパーティションを拡張させる方法は、たまたま思いついただけなんですよ。「こういう基本的だけど面倒くさいことはraspi-configのメニュー内にあるんじゃないかなぁ」と思って触ってみたら、やはりあったと言うだけでして、私も事前には知りませんでした。そこにあってくれて、私も大いに助かりましたヽ(´▽`)/


symphonic-mpd v0.6.0は、スレーブモードで動くI2Sデバイスでこそより恩恵を感じるバージョンだと、私も思いました。開発者様にはホントーに感謝ですね。
β5の音も捨てがたいですが、正式版の音を聴いちゃうと、なぜこのパラメーターで正式版としたのか、何となく納得させられちゃう響きがありますね。安定感ある響きのβ5に対して、より高解像度な正式版って感じかなぁ...今後の動向がますます楽しみですね!

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