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2018年7月 9日 (月)

求むヒトバシラー同志

さぁ賭け狂いましょォォォォォ〜〜〜〜!




ドォ〜モドォ〜モ、配信動画利用のせいで、はたまた奴らの策略にまんまとはまったおかげで、音源ライブラリーにアニソンがますます増えているジャイアンです。
それはもう「賭ケグルイ」の蛇喰夢子のようにズブズブと(自ら)動画配信視聴にはまってしまい、気づけば「Deal with the devil」も「LAYon-theLINE」もチャッカリとライブラリーに収まっているといううずきっぷり(;´д`)トホホ…
(第2期決定だそうで今から楽しみです)
(実写版も十分に楽しめました)



というジャイアンが、とうとう(というか今さら)ハンダごて片手に狂ってしまったというのが、本日の内容なのででございます、カムオン、エブリバデー!






私の愛用している機体の中には、Terra-Berry DAC2があります。

(現在流通しているのはTerra-Berry DAC2+。主に電源関連パーツ変更と一部回路見直し、ドライバが新しくなっています)





昨年(2017)8月に購入しました。
で、ジャイアンには、購入時から気になっている部分があったのです。
それはこれら...




01_terraberry2dac_lme49720s_f




02_terraberry2dac_lme49720s_r






表裏四ヶ所に実装されているオペアンプLME49720が5Vで駆動されるという仕様です。




LME49720の性能そのものに文句はありません
同時に、コレが5Vで駆動されるのも、駆動電圧±2.5〜17Vという仕様からして、全く問題はありません
そこに問題を感じていたわけではないのです。




ただその昔、「オペアンプはできるだけ高い電圧で駆動させる方が音がイイ」というお話をどこかで読んだような記憶があった。
これが理由の其の一




またその昔、iBasso DB2という今や前時代的なポータブルDAC(バランス出力付き)という尖ったデバイスで遊んでいる時に、出力に使われていたオペアンプの選定で汗をかいた経験があるのです。
(詳しくはiBasso DB2に活を入れる!
このiBasso DB2では、オペアンプは確か3V程度で駆動させていたような。
なので使えるオペアンプがとても限られてしまい、なかなか気に入った音を出せなくて、試行錯誤を繰り返したのですよ。
そんな時に新日本無線がMUSES8832 をリリースしてくれまして、結局コイツを使うことでDB2のオペアンプは落ち着いた、という経験があるのです。
この経験が、理由の其の二





となると、ジャイアンの事ですから、これはもう当然のように「Terra-Berry DAC2のこの部分にMUSES8832を使っちゃったらゴキゲンなことになっちゃうじゃないの?」と、妄想を逞しくしちゃうわけですよ。
ってか、Terra-Berry DAC2を買った時から、ズッとこの妄想に取り憑かれていたのです。





で、買った...





03_muses8832_01








コレ、実は購入してから随分と時がたっています。
コイツをつくった時に...





04_dcarrow_07






秋月で部品を調達したのですが、その時にチャッカリとMUSES8832も買ってました。
(単価も450円とMUSESシリーズとしては激安。あくまでもMUSESシリーズとしては)
4個も。
もうこの時点で、いつかはやってやるぞ気マンマンだったわけですよ!
でも、長らくオーディオ熱が冷めていたものですから、「今さら敢えて破壊的な工作をしなくてもイイじゃん」と投げていたのです。





でも、前回も書いたように、symphonic-mpdの開発再開v0.6βでヒトバシラーでいきなりオーディオ熱に火がついちゃった。
特にv0.6βは、どうもI2S DAC/DDCのキャラクターをクッキリと出してくれるようなんですね。
で、そうしてみると、手持ちでAK4399が載ってるHP-A8と、AK4490採用のTerra-Berry DAC2の音に、明瞭な差、AK4490の分かりやすい優位性が感じられないヨォ〜というフラストレーションが溜まる状況になっちまった。
加えて、前々から何となく思っていたこと。


Terra-Berry DAC2の音って、音としてのキャラクターの推しが弱いよね、どことなくぼやけているよね。



そうしたTerra-Berry DAC2に対して抱いていたネガティブな思いが、ますますつのってきたわけです。





で、手持ちI2S DAC/DDCが充実しちゃってるんだから、この際、最悪はぶっ壊れちゃってもいいやと、なかなかに自滅的で破壊的な発想に至ったのです。
(なので全く誰にもオススメできない!)
(仮にトライして壊しても私は知らない。責任は持てない。やるなら自己責任で...と言ってもやるヤツはいないでしょう)







MUSES8832を採用した理由は、上に述べた音質的な理由に加え...






05_muses8832_02







駆動電圧が±1.35V〜±7Vという低電圧駆動仕様が、大きな決め手になっています。
これならばupto ±7V対して、供給電圧が±5Vで、オペアンプの性能を十分に引き出せるだろうと目論んだわけです。
(LME49720が5V駆動では性能を引き出せないという意味ではありませんよ、念のため)
(LME49720の入力ノイズ密度2.7nV/√HzよりもMUSES8832の方が低いのはスゴイですが、回路形式が全く違うので、単純に比較はできないようです)






ちなみに、この部分の仕様が他のMUSESシリーズでどうなっているか見てみると...





MUSES01




06_muses01


(コレをポタりたくて、9V駆動のポタアンをタッパーとユニバーサル基板で自作した)





MUSES03




07_muses03






オォ、コイツを8個使ってTerra-Berry DAC2に載せるとか...そんな笑っちゃうことできるわけがない!
(スペースと電力とか資金とか、色々足りません)






さて、この作業最大の難関は、基盤に実装されているLME49720の撤去です!
色々と調べた結果、オペアンプの足に多目にハンダを盛って、わざとブリッジを作る方法をとりました。
ブリッジ部分にコテ先を当て、オペアンプのハンダも一緒に溶かしちゃえ計画です。
ハンダごてと一緒に、オペアンプをつまむために、先が曲がってる小型のラジオペンチを使いました。
ピンセットよりも力の加減をしやすかったですね。






Muses8832_04







周辺の小型表面実装パーツ実装率が非常に高いので、大変にリスキーな作業になります。
加えて、高い熱容量をもったコテ先を使う必要がある(細いコテ先は使えない)ので、周辺パーツにコテ先を当てかねない。
なおさらハードルが高いことになってます。





そして案の定...





Muses8832_05







この部分のコンデンサが斜めにずれちゃいました!ι(´Д`υ)アセアセ
しか〜し、過去に幾多の修羅場をくぐり抜けてきたジャイアンは、無事にこの問題をクリアできたのであります!
(しかもアッサリと)
そして、問題を起こしたのは、この一ヵ所だけだった!
お間抜けなジャイアンとしては、なかなか上出来ではないでしょうか!





で、無事にLME49720撤去完了!





Muses8832_06








コチラのゲジゲジが...







Muses8832_07







撤去されたLME49720です。
(なんちゅ〜ことすんねん!)





コイツらが取れさえすれば、後はしめたものです!
サクッとMUSES8832をハンダ付け...





Muses8832_08







この一連の作業を、一番太いコテ先でやっつけちゃった。
ハンダを上手に流してやることさえできれば、細いコテ先よりも作業性はいいですね。
ルーペで細部を観察し、入念にチェックしたのは言うまでもないです。






以上の作業を昨日行い、以来、ラインアウトとバランスアウトの両方を使って鳴らし続けていました。





感想:

音の基本的なキャラクターは変わらない。
今まで感じていた、どこかモヤっとした感じは払拭された。
高域が、鼻に抜けるような、スカッとした鳴り方に変化。
今まで「量感豊かな低域」と感じていたが、それが比較的シュアな響きに変化。
今まで以上にドスのきいた低域になる。
(今までが輪郭の甘い低域だったのかも知れない)
全体的に、音の情報量アップ。
音像に奥行き感を今までに増して感じる。
Waltz for Debby(ハイレゾDL版)とか聴くと「オイオイ」と驚く。
(スピーカーでもヘッドホンでも)
バランスアウトをバランスヘッドホンアンプで聴くと、以前にも増して実にオイシイ。
我が家のHiFiBerry Digi+ Proを頭に戴いたHP-A8改と、棲み分けできる音になった。



不満としては、もっと豊かに響くような感じに変化して欲しかったかなぁって感じです。
もっとスケール感が出てくれたなぁとも思っていました。





手持ちI2S DACで、SabreBerry32は音源の素性を情け容赦なく暴きまくる実力者で、鳴らしていて一番楽しいのはコイツです。
スコンと鳴って、ガンと沈むって感じです。
msBerryDACは、コイツにしか出せない響きがあって、豊かな情報量を耳に優しく届けてくれます。
以上の2枚に共通するのは、電源の設計に入念な工夫が懲らされていることではないでしょうか。




そういう意味では、Terra-Berry DAC2のそれは、上の2枚には及ばないんじゃなかろうかとかねてから思っていました。
巷でもその辺を憂慮する声を聞きました。
デジタル処理的アプローチでは異彩を放つカードなんですよ。
(カード上でリクロック・リサンプリングされて、さらにはDSD変換さえできちゃうんですから)
かつ、バランスアウトにも対応。
だからこそ、電源は入念に開発・設計されているとは思うのですが...
個人的には、AK4399はもっとできる子だと思うんですよね。
しかし、そもそもHAT規格という制限がありますから、アレもコレもと期待する方が無い物ねだりと言うものなのでしょう。





とは言え、今回のオペアンプを自力で交換しちゃおうという挑戦、技術的にも、得られた結果としても、十分に堪能できた内容でした




おそらくは、Terra-Berry DAC2でここまでやっちゃってる人は、私ぐらいじゃないでしょうか?
他にもおられたら、ぜひヒトバシラー同志として仲良くなりたいです!

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コメント

あららっ! こんな事になってたんですね、着眼点がさすが鋭いです。
実際の基板サイズ(価格も)を考えると、結構作業の難易度が高いと思います。
私のTerra-Berry君は、未だにアンバランス出力のみなので残念ながらバシラー同志にはなれませんねぇ…。
でも出音には興味が有りますね、OPAMP交換は危ない〇薬レベルですから。
求む続編!! ってあるのですか。

> ta_syumiさん


お仕事の休憩中、たぶん午後業務開始時間ギリギでしょうか、コメントをありがとうございます!
ハッキリ言って難易度はかなり高いです。nabeさんのポータブルなD級アンプを自力で組めるスキルが、1つの目安になるんじゃないでしょうか。それがどれほど流通してるねん!って話ですが。私はもちろん作りました。コンパレータのハンダ付け、ハンパなく難しかったです。この記事に出てくるSOICよりも、さらに足が細く間隔も狭いですから。抵抗もコンデンサも、一部を除きほとんど表面実装パーツですし。その絶望的に小さなパーツを見て「ヨッシャァ〜!」と胸に燃えるものがあり、尚且つ壊しても構わない覚悟のある人だけが、この挑戦もできるでしょう(笑
ということで、こんなことでヒトバシラー同志になるもんじゃないです。開発時に複数のオペアンプが試されたでしょうし、その中にはココで取り上げたMUSES8832もあったかもしれません。(ちなみに小売りされているLME49720は、共立エレショップにDIPで645円が出ています。共立さんはチョット高めの価格設定が多いように見受けますし、DIPとSOICという違いもあります。案外MUSES8832とコスト的差はあまり大きくないなのかもしれませんね)
大雑把に感想を書くと、フワッと繊細に鳴らすLME49720に対して、入力された信号をストレートに吐き出すMUSES8832って感じかな。どちらがイイとは言えないと思います。叶うならば、簡単にオペアンプを載せ替えられるようにできたならば最高ですね。


って訳で、もっとドスドスと低域が出るように、スピーカーシステムもいじってみました。簡単な工夫なのですが、その辺の詳細はまた後日。

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