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2018年7月15日 (日)

Terra-Berry DAC2ユーザーのためのLinux初心者講座

あの「Linux初心者講座」アゲインでございます!
前々から「やろう」と考えていたのですが、構想7ヶ月(ウソ)、やっと公開に至ります。




ぶっちゃけて書くと(以前も書きましたが)、symphonic-mpd v0.5.0の公開と共に、開発者さまから再開宣言がされ、私のやる気もスイッチがはいっちゃったんですね。
くわがたツマミでも十円玉を拾えるんじゃないかというぐらい、スイッチが入っちゃった。
(変な入り方はしてます)
そこに、立て続けにsymphonic-mpd v0.6.0βが、ファースト、セカンドと公開になったというのは、ココを覗いている方はご存じかと思います。
そのsymphonic-mpd v0.6.0β2の音がすんばらしい。
私のTerra-Berry DAC2 MUSES改の実力を、遺憾なく発揮させてくれています。




その凄さ、レイテンシーグラフにも現れています....




Beta1


Beta2



Beta3

Beta4

 





お分かりになるでしょうか?
レイテンシーが2マイクロセカンドを切っています。




Latency_rpi3

(v5.1で5マイクロセカンド弱)



しかも縦軸のサンプル数に至っては、桁が1つ上がっています。
従来が250まででしたから、ただ低遅延というだけじゃないんですね。
しかも、これでもまだ改善の余地を十分に残しているというのが、開発者さまのコメント。
これで「期待はするな」と言うのが無理なお話というモノです。






そうした技術的進展が背景にあることを前提にして、ただただTerra-Berry DAC2ユーザー向けだけに今回はおおくりいたします。
ヒッジョォ〜に需要の少ない情報ではあると思いますが、ピンポイントでそれがあることも知っているので、敢えて書いてみます。
必要システムはsymphonic-mpd v0.5.0以降、v0.6.0β3までです(7/21現在)。
ではいってみましょぉ〜〜〜〜〜!




1)作業を始める前に



スマホやタブレットからでも作業はできますが、作業性の観点から、PCをクライアントとして用意することを強くおすすめ致します。
あわせて、SSHログインにクライアントソフトが必要です。
Macユーザーであれば“アプリケーション” → “ユーティリティ”内の“ターミナル”。
WindowsユーザーにはTera Termが便利でしょう。
(LAN上でホスト名を使えるようにiTunesをインストールしておくことをオススメします)



ログインID:pi
パスワード:raspberry


“ssh pi@smpd.local”を打ち込んで、上記のパスワードを入力すればよいわけですが、公開されているパスワードをズッと使い続けるというのは、セキュリティの観点から全くオススメできません。
たとえLAN内のこととは言え、一旦外部からの侵入を許してしまえば、大切なRaspberry Piが踏み台に使われないとも限りません。
知らない内にマイニングさせられちゃう、とかね。
ですので、初回のログインでパスワードを変更しておきましょう。





pi@smpd:~ $ sudo raspi-config




を実行して、この画面から「パスワード変更画面」に移動するか...





01_raspiconfig



(一番上のメニューがパスワードの変更です。選択してエンターキーを押していくと、パスワードの入力を求められます。そのタイミングで新しいパスワードを2度、入力します)




もしくはコマンド...




pi@smpd:~ $ passed


の実行でも、同じことができます。
二つ目の方法では、最初に現行のパスワード“raspberry”を入力した後、新しいパスワードを2度入力することになります。
どちらでもやりやすい方で、どうぞ。





さて、Terra-Berry DACとのシリアル通信を可能にする設定の説明が、symphonic-mpd v0.5.0以降には、その内部にREADMEテキストとして含まれています。
その場所はココ...





02_filezilla








pi@smpd:~ $ cat /home/pi/plugins/tb2/README.txt





を実行して、内容をテキストエディタにでもペーストしておきましょう。
これで、内容を参照しながら作業することができます。
(ココを読めば“README.txt”を読んでることになるんですけどね)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




2)config.txtの編集





pi@smpd:~ $ sudo nano /boot/config.txt






を実行して“config.txt”の内容を編集します。
(この手順は、SDカードPCに刺し、SDカード内に見える“config.txt”を直接開くことでも行えます)





以下は、既に編集済みの“config.txt”です...





03_boot_config







編集すべき点は2点。
I2S DACカード用のドライバ指定と...
(Terra-Berry DAC2は“hifiberry-dac”互換デバイスです)





04_boot_config







シリアルポートを開放させるための「コメントアウト」です...





05_boot_config




(ご丁寧に「シリアルポートを使う場合は、このラインをコメントアウトすべし」との注釈が付いています)




編集が終わったら“Ctrl”キーを押下げながら“O”キーを押し、続いて“Enter”キーを押して、編集内容を保存します。
Ctrl”キーを押下げながら“X”キーを押し、編集画面から抜けます。
(この手順は、Linuxのテキストエディタ“nano”で編集する度に出てきます。馴れて下さい)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




3) スクリプトの選択




この部分は、Terra-Berry DAC2であればファームウェアの新旧によって、内容が異なります。
ご注意下さい。
Terra-Berry DAC2+であれば一択ですので、ご安心下さい。
(だから「スクリプトの選択」となっています)




まず、ディレクトリを移動します。






pi@smpd:~ $ cd /home/pi/plugins/tb2







で、これでこうなるはずです。





pi@smpd:~/plugins/tb2 $ 






ココから先のコマンド内容が、お手持ちのTerra-Berry DAC2のファームウェアによって違います。
ご注意下さい。




Terra-Berry DAC2買ったけど、ファームウェアのアップデートはやっていない方は、以下の内容を実行します。




pi@smpd:~/plugins/tb2 $ ln -fs terraberry_2.py terraberry.py

(一行です)



    =================



Terra-Berry DAC2でファームウェアのアップデートをやった方(私がそうです)、Terra-Berry DAC2+の方は、以下の内容を。





pi@smpd:~/plugins/tb2 $ ln -fs terraberry_2plus.py terraberry.py

(一行です)




注:旧ファームウェア(上側)の場合、トラック再生中のボリュームコントロールができません。




移動前の“pi”ディレクトリに移動するために、コマンド“cd”を実行します。




pi@smpd:~/plugins/tb2 $ cd

pi@smpd:~ $ 





以上でスクリプトの選択は終了です。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




4) mpd.confの編集




ボリュームを使えるようにするために、mpd.conf(mpdの設定ファイル)の内容を編集します。





pi@smpd:~ $ sudo nano /etc/mpd.conf






すると、これが開きます...





06_etc_mpd_conf_00







この上の方の2ヵ所を編集します...





07_etc_mpd_conf_01






このように...





08_etc_mpd_conf_02







以上の編集で、晴れてWeb UIやMPD Clientからのボリューム操作が可能になります。
Ctrl”キーを押下げながら“O”キーを押し、続いて“Enter”キーを押して、編集内容を保存します。
Ctrl”キーを押下げながら“X”キーを押し、編集画面から抜けます。




続いて、mpdを再起動させます。




pi@smpd:~ $ sudo systemctl restart mpd

(“sudo”が抜けていました・7/21加筆修正)



これでボリュームを使えるようになりました。
WebUIを再読み込みさせて、以下のようになっていれば、成功です...





09__volumue_slider_01

09_volumue_slider_02




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





5) ボリューム復元サービスの自動起動設定





再起動時に、前回起動時のボリューム値を覚えさせておくことができます。
既に必要なファイルはインストールされていますので、以下の内容を実行するだけです。





pi@smpd:~ $ sudo systemctl enable terradac_init






システムを再起動後、使えるようになります。





pi@smpd:~ $ sudo reboot




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





6) プラグイン設定




symphonic-mpd独自のプラグイン機能を使って、Terra-Berry DAC2の再生モード設定、デジタルフィルター設定、SRC/DACモード設定が可能になります。
(特にSRC/DACモードはTerra-Berry DAC2の特徴的な機能と言えます)






pi@smpd:~ $ nano /home/pi/plugins/.plugin.json






すると、以下が開きます...





09_plugin_json_01






上の画像は、私なりに編集を加えた(デフォよりも1項目多い)内容です。
クリック一発で「ボリューム50%」と「ボリューム20%」を設定できるようにしてあります...





11_plugin_json_03





このように、仕組みを理解して(難しいことはしてません)自分なりに編集してみることで、ご自分の使いやすいカスタマイズが行えます。
また“UPDATE THIS FOLDER”(任意のフォルダ内だけ読みにいかせて、データベースをアップデートさせるプラグイン機能)は超絶便利です。
個人的にはとてもオススメな機能ですね。





話が脱線しました。
Terra-Berry DACに直接関係するプラグインの記述は、一番下の3ヵ所だけです...





10_plugin_json_02






以下の三ヵ所の“active”の部分を“no”(デフォルト)から“yes”に編集します...





12_plugin_json_04







編集が終わったら“Ctrl”キーを押下げながら“O”キーを押し、続いて“Enter”キーを押して、編集内容を保存します。
Ctrl”キーを押下げながら“X”キーを押し、編集画面から抜けます。





以上の編集後、WebUIを再読み込みさせればすぐに利用可です。
私の環境では、こうなっています。






13_plugin_menu





“VOLUME(50%)”以下が、“.plugin.json”で編集した内容です。






スマホでみると、こうなります...





14_plugin_menu






ボリュームスライダーの下側が、“.plugin.json”で編集した内容になります。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





補足) ボリュームの範囲設定
(この内容は任意であり、必須ではありません。行わなくても使えます)





Terra-Berry DACは、内部的には0〜255の256段階でボリュームを設定できる「デジタルアッテネータ」機能をもっています。
255がフルボリュームで、数字が1つ減るごとに-0.5dBです。
ただし、255はかなりの音量。
不意な爆音再生を防ぎ、無用な小音量を省くために、自分の環境に合わせて、ボリュームの下限と上限を設定できます。




pi@smpd:~ $ nano /home/pi/plugins/tb2/tb2config.json






すると、以下の内容が開きます...





15_tb2config_json






赤色で示したところを編集します。
0〜255の範囲で、任意の値をとることができます。
私の場合ですが、“max”(最大値)は“219”、“min”(最小値)は“120”に設定しています。
“120”がボリュームの“0%”となり、“219”がボリュームの“100%”となるので、実際の設定値もちょうど100刻みとなるように設定してます。
逆に言えば、symphonic-mpdのボリュームの“1%”が“0.5dB”になるように設定しているというわけです。
SabreBerry32のハードウェアボリュームとは違い、コチラはかなり直感的に使用することができます。
(SabreBerry32のハードウェアボリュームは、指数関数的って言うのかな、急激にボリュームがダウンします)





編集が終わったら“Ctrl”キーを押下げながら“O”キーを押し、続いて“Enter”キーを押して、編集内容を保存します。
Ctrl”キーを押下げながら“X”キーを押し、編集画面から抜けます。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




以上、駆け足での解説になりましたが、お役にたてますでしょうか?
何せ私もLinux初心者ですので、間違いもあろうかと思います。
正確を期したいとも思いますので、お気づきの点がありましたら、改善点なども含めて、忌憚なくコメント欄、もしくはTwitterでお知らせください。





ではTerra-Berry DAC2ユーザーの皆さま、symphonic-mpdでも大いに楽しみましょう!





あ、そうそう、ワンモアシング...





Muses8832_08







私のTerra-Berry DAC2 MUSES改ですが、symphonic-mpd v0.6.0β2にして、一番化けました。
この改造のタイミングで、β2のリリース...





開発者さま、ありがとうございます!ヽ(´▽`)/


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コメント

ホントーにありがとうございます。
Terra-Berry DAC2を使用し、ファームウェアアップデートしていない方へのサポートも有難いです。(私がそうなんです)
こんなに詳しいテキストを公開して頂きましたので試してみます。
ただ、最近の暑さで気力が激落ちくん状態なので、ジャイアンさんみたいには実行できないかもですが。

> ta_syumiさん


喜んでいただけて、私も嬉しいっす!見事にピンポントな需要にヒットしたようですねヽ(´▽`)/
ちなみにテラテクノスさんがファームウェアアップデートサービスを1,000円で提供してますから、この際利用するというのも一手かも知れません。私は「やってよかった!」と思ってます。送料分を考えると、この倍以上はかかる計算になりますが...


http://shop.terraplaza.net/items/9290568


ここ最近の暑さは異常ですね。我が家も、窓を開けると熱風が...加えて住んでいる賃貸が古い(やたら壁が分厚い)鉄筋コンクリート造なので、この季節はホントーにやるせないです。日中に蓄えた熱気が一晩では抜けないところに加えての更なる加熱。そこへアンプ3台全力稼働中ですから、もうエアコン稼働の目的がおかしいことになっております。お互い体調管理には留意しましょう!

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