symphonic-mpdユーザーのためのLinux Tips(プラグイン機能編集編・其の三)
2019/7/20、突如symphonic-mpd v0.8.23がリリースされました。
今回のアップデートで一番大きく手を加えられたのは、バックアップ作成・リストアのスクリプトではないでしょうか。
“home/pi/util-mpdbackup.sh”の内容はよりシンプルに。
“home/pi/util-smpdbackup.sh”は、システム全体をより緻密に、遺漏なくバックアップするようになったと思います。
そういう流れを受け、その両方をプラグイン機能に組み込んでみました。
nano home/pi/plugins/.plugin.json
“/home/pi/util-mdpbackup.sh”が以下の部分...
“home/pi/util-smpdbackup.sh”は一番最後の部分に...
具体的には、私はこういう内容で書いてみました。
{
"menu" :"Save MPD_Data on NAS",
"author" :"",
"active" :"yes",
"icon" :"save",
"form" :"",
"command":"/home/pi/util-mpdbackup.sh -b",
"output" :"",
"success":"やったね!",
"error" :"error!"
},
{
"menu" :"Read MPD_Data on NAS",
"author" :"",
"active" :"yes",
"icon" :"open",
"form" :"",
"command":"/home/pi/util-mpdbackup.sh -r",
"output" :"",
"success":"ごっつぁんです!!",
"error" :"error!"
},
{
"menu" :"Save SMPD on NAS",
"author" :"",
"active" :"yes",
"icon" :"save",
"form" :"",
"command":"/home/pi/util-smpdbackup.sh -b",
"output" :"",
"success":"ごくろう!",
"error" :"error!"
},
{
"menu" :"Read SMPD on NAS",
"author" :"",
"active" :"yes",
"icon" :"open",
"form" :"",
"command":"/home/pi/util-smpdbackup.sh -r",
"output" :"",
"success":"ゲップ!!",
"error" :"error!"
}
それぞれのメニューの部分で、“/home/pi/util-mpdbackup.sh”で保存・リストアされる内容を“MDP_Data”と表記し、“/home/pi/util-smpdbackup.sh”のそれを“SMPD”と表記してみました。
(“success”で表記させる内容は自由に改変してください。普通に“success”でイイと思います)
WebUIで表示されるメニューも増えまして...
となっています。
ただし、誰でも彼でもこれらを導入した方がいいわけではありません。
I2Sカードを一台しか持ってない、もしくは、全く同じドライバで動くI2Sカード複数持っている場合は、“/home/pi/util-smpdbackup.sh”だけを利用すればよいと思います。
Sの文字が一文字足りない“/home/pi/util-mpdbackup.sh”は、複数のラズパイで情報を共有させるためのスクリプトです。
一台しか持っていない環境では、使う意味がありません。
私の環境では、常時2台でsymphonic-mpdが走っており、他にもう2台あります。
つまり、合計四台。
ですので、私のバックアップファイルは、以下の様にNASの中に5つ見ることができます。
これは、上四つが“/home/pi/util-smpdbackup.sh”で作成したもので...
一番下のファイルが“/home/pi/util-mpdbackup.sh”で作成したものです。
それぞれ解凍してみると、中身はこうなっています。
“/home/pi/util-smpdbackup.sh”の場合は...
“/home/pi/util-mpdbackup.sh”の場合は...
“util-smpdbackup.sh”の方がより緻密な内容となり、“util-mpdbackup.sh”の方がよりシンプルな内容になった事が分かります。
では、もう一度、コチラの画像を見ていただきましょう。
“util-smpdbackup.sh”で作成したバックアップファイルですが、ファイル名が四つとも違います。
具体的には、“backup_”の後ろに付加される文字列が、それぞれ違います。
実は、ここに付加されている文字列は、それぞれのラズパイの「ホスト名」です。
“/home/pi/util-smpdbackup.sh”が自動的にホスト名をバックアップファイル名に付加しているのです。
私の場合、四台ともホスト名を変更してあります。
具体的には、こうなっています。
“mspd”は“msBerryDAC”。
“sb32”は“SabreBerry32”。
“smpd”は“Allo DigiOne”。
“terra”は“Terra-Berry DAC2”となっています。
こうやってホスト名を変えて管理しておくと、非常に便利です。
なぜか?
普通に使っている分には“/home/pi/util-smpdback.sh”でバックアップファイルを作る方が、手間も時間もかからずにとても楽だからです。
今まで「バックアップ」というと、SDカードをPCにマウントさせ、イメージファイルを作成させることで行っていたかと思います。
しかし“/home/pi/util-smpdback.sh”を使うと、一から書き込ませたsymphonic-mpdの素のSDカードを用意し、その「ホスト名」を当該のものに変更し(もしくは素の“smpd.local”で)、“/home/pi/util-smpdback.sh”を実行させるだけで、以前の環境を復元できるからです!
バックアップのイメージファイルから、SDカードを焼く必要がないんです。
これって便利すぎません?
しかし、複数のI2Sカードをお持ちの方の中には、「じゃ、どうやったら「ホスト名」を変更できるのよ?」とお思いになる方もいらっしゃると思います。
(キャバクラだって永久指名制のところがあるらしいし...って違う!)
実は、とても簡単です!
具体的に、手持ちのAllo DigiOne用symphonic-mpdの「ホスト名」を変える手順を例に、ご紹介します。
まず、SSHログインして、以下のコマンドを叩きます。
sudo raspi-config
すると、こういう画面が開きます。
キーボードの上下キーを使って、項目2番目の“Hostname”を選択します。
“enter”キーを叩きます。
「ホスト名」を決める時のマナーが書いてあります。
使える文字は“a〜z”、“0〜9”、それに“-(ハイフン)”です。
スペースやその他の記号などは使えません。
“<ok>”しか選択できませんから、素直に“enter”キーを叩きます。
この画面で「ホスト名」を入力します。
symphonic-mpdでは、デフォでは“smpd”が入っています。
それを削除!
今回、DigiOne用のシステムですので、開発・製造会社の“allo”を「ホスト名」に指定してみます。
“<ok>”を左右キーを使って選択し、“enter”キーを叩く。
一番最初のパネルに戻るので、左右キーを叩いて“<Finish>”を選択し、“enter”キーを叩く。
「すぐに再起動するか?」ときいてくるので、左右キーを使い“<Yes>”を選択し、“enter”キーを叩く。
手順は以上です。
ご苦労さまでした!
これで、新たに“allo.local”という「ホスト名」のマシンが誕生しました。
複数の、ドライバが異なるI2Sカードをお持ちのsymphonic-mpdユーザーは、以上の「ホスト名」を変更する手順を踏むことで、“/home/pi/util-smpdbackup.sh”の機能を存分に使えるようになります。
これは便利ですよ!
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