蘇れ!SS-2250M(たぶん其の一)
ドォ〜モドォ〜モ、大変に久しぶりの更新です。
昨年はラズパイ用電源でブイブイ言わせましたが、あれ以来、面白いネタがなかったのであります。
でも私のオーディオ環境には、ネタにする程ではないけれども、色々と変化はありました。
まず、メインのアンプがコイツに替わりました。
SONYのSTR-V939Xです。
コリもせずに、相変わらずのAVレシーバーです。
とても古いモデルですので、HDMIもついてないし、今どきなら当たり前のネットワーク機能もありません。
しかし、コイツのアナログ・デジタル入力部にはsymphonic-mpdを走らせているラズパイがぶら下がっているので、ラズパイを介してネットワーク機能が追加されているのも同然なのです。
そして、コイツは5.1chなので、本格的にスピーカーも5.1chを組みました。
既に3.1chは組んでありましたので、サラウンド用のリアスピーカーを2個追加しました。
居間にしているのが6畳二間ぶち抜きの合計12畳の部屋で、音の伝達を遮るような家具もありません。
サラウンド環境を構築するには、非常に都合の良い部屋なんですね。
加えて、AmazonプライムやNetflixも利用していますが、こちらも5.1chの番組も増えてきまして、それはそれは大変に重宝しています。
そんなこんなをネタにしてブログの更新もやろうと思えばできたのですが、他人さまが散々こねくり回している分野をネタにしたところでオモシロい訳もない。
しかし、この度ジャイアンは、ネタとしてとてもオイシイアイテムを入手してしまったのです。
それはSONYのスピーカーSS-2250Mです。
これまたずいぶんと古いスピーカーでして、リアパネルの端子なんてこんな仕様です。
これをヤフオクにて、ペアで500円で入手しました。
送料入れても5kいかない!
コイツ3Wayなのですが、一般的な3Wayとはちょっと趣を異にしています。
言ってみれば一般的な2Wayにスーパーツイーターを搭載したような仕様になっています。
(なので、仕様を見ればわかりますが、クロスオーバー周波数がメッチャ高めです)
25cmの低域用ユニットは、コーンにカーボンを使用したもので、エッジにも全くよれがありません。
非常にコンディションがヨロシイ!
コイツの叩き出す低域のアタック音や響きには、非常に心地良いものがあります。
スーパーツイーターはリボンツイーターで、ホーンが組み合わされています。
コイツもイイ仕事をしていまして、高域がとても伸びやかです!
それでいて、全く耳に刺さることがありません。
問題なのは、中音域再生をあずかっているツイーターでして...
こちらはエッジの一部に破れが見えますし、センターキャップにも若干の凹みがあります。
この破れが原因だと思いますが、鳴らすと「ジージー」と異音が若干混じります。
もう一方はもっと悲惨で...
コーンが破れてしまっていますが、これは私がやらかしたものです。
元々はセンターキャップが完全にぺこりと凹み、音もほとんど出ないという有り様でした。
この辺が500円で出品されていた所以なのですね。
またこのユニット、仕様も少々変態で...
16Ωというインピーダンスをもっています。
今となっては入手不可なユニットとなっております。
(なかなか尖った音を出すユニットです)
しかし、このツイーターはとてもオイシイ仕事をしてくれておりまして、コイツがあるからゾクゾクっとくるような中高域の再現を見せてくれるのです。
加えて、コイツは箱もかなり贅沢に作られておりまして...
ピンボケな写真で恐縮ですが、鬼目ナットが仕込まれております。
つまり、ユニットを確実に固定できる訳です。
とても発売当時、ペアで5万程度だったスピーカーとは思えない仕様です。
内部の配線にも、少々太めの錫メッキ線とおぼしき線材が使われているようです。
1970年代は、オーディオに金をかけることができた時代だったのですねぇ。
と言う訳で、この部分のツイーターを何とかして復活させてみたい!と言うのが、今回のブログの趣旨であります!
今回はその第一弾。
(第二弾があるかは不明ですが)
まずは、こういう時に必ず相談する先輩宅にお邪魔しました。
(そもそも「このスピーカーは面白いよ」と私の耳元でささやいたのが、この先輩だったのです)
どうしたものかと、私はFOSTEX P650Kにバッフル板をかまして取り付けてやれば、ツイーターの代わりになるんじゃないかと、腹案を話してみたのです。
フルレンジ用ユニットをツイーターとして使うのはどうよ?という疑問符はつきますが、かかるコストと手間を考えれば、とても現実的なアイデアのように思われました。
何より、箱に備わっている鬼目ナットをそのまま流用できますので、箱に要らぬ傷をつける必要がありません。
したらです、そんな話をしている私の視界に、先輩宅に転がるこのユニットが目に入った。
ダイアトーンのツイーターTW-6601(どうもPT-257Cと同型らしい)に、先輩お手製のイコライザーをポン付けしたブツです。
たぶんオリジナルのセンターキャップが潰れていたんでしょうね。
コイツの取り付け穴を計ってみると、SS-2250Mのツイーターの取り付けビスの位置と5mmしか違いがない。
だったらグラインダーで端っこを削って、取り付けられるようにしようではないかと、先輩宅のグラインダーをお借りして削ったのが上の写真のブツです。
(話をした段階で、既に私のものになること前提です😃)
で、つけてみた。
このようにバッチリついちゃったのですよ!
で、さっそく鳴らしてみた。
まずオリジナルと比べて、音圧が低いです。
オリジナルはもっと高域まで音が伸びてましたし、その響きがとても魅力的だったのですが、コイツではその魅力は発揮できないようです。
しかし、コイツのおかげでスッポリ抜けていた中高域の響きは一応補填されました。
オリジナルと比べて少々なまったような響きではありますが(おかげでSS-2250らしさ半減)、第一弾としてはまぁまぁかな。
しばらく鳴らしていたら、結構鳴ってくれるようになりましたし。
まぁ、普通のツイーターの音ですね。
で、第二弾として考えているのは、これまた先輩宅に転がっていたブツでして...
SONY製のドームツイーターです!
コイツには、お手製のホーンもつけてみる予定です。
実は先輩が自分用に作業を進めていたブツなのですが、私の窮状を見るに見かねて(先輩自身も面白がって)暗黙の了解の下、私の手元に転がり込んでくる予定です。
いい年した大人二人が(私なんて今年59ですよ)、スピーカーをめぐってキャアキャア言って喜んでいます。
こうやってジャイアンは、昨年に続いて今年も、スピーカー沼にズブズブとはまっていくのでありました!
アァ、オーディオってオソロシイ!😖
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とうとう5.1chに手を出されましたね。5.1chになると部屋の広さは勿論、家具の制約もありセッティングが難しいようですが、ジャイアンさんちは十分な環境のようで羨ましい限りです。私の家は狭すぎてサブウーハーだけでも持て余し、手放してしまいました。しかし、無くなってしまうと「なんかちょっと寂しい」と思ったりもします。人って勝手ですね。
そして、すっごく古いソニーのスピーカーが気になります。というのも、私の初めての単品オーディオは、拾ってきたスピーカーだったからです。確か東芝(オーレックスではなかった)の密閉式で、ナローレンジながらも味わい深い音を出していました。そのスピーカーは引越しのドタバタで無くしてしまいましたが、「もう一度あの頃の音が聞きたいな」と思ってしまうこの頃です。…その内粗大ごみからスピーカーとか拾ってきてしまいそうです。(引っ越しシーズンなのでよく捨ててあります。)
投稿: ぢるんぢるん | 2020年3月 1日 (日) 13時39分
>ぢるんぢるんさん
いらっしゃいまし〜
コメントもありがとうございます!
そうそう拾っちゃいましょう!(笑)
我が家のスピーカーも、元々はタダでいただいたヤマハNS-200Mに始まり、先輩宅から略奪したNS-100M、そして今回の500円で落札したSS-2250Mとなっています。まともの買ったスピーカーなんて1つもありません。どんだけケチなんだ!
その代わり、ブツに大胆に手を入れられる、つまり遊べるのがイイですね!
5.1chがとても気持ちイイです。
音楽も5.1chで聴いているんですが、音場が360°に渡って広がりながらも、音像はチャンと前方に定位します。ステレオだと、スピーカーの中央に音像がシッカリとフォーカスするっという感じですが、5.1chだと音像がより自然になるような気がします。
DSPに仕事をさせると、入力がアナログだとA/D変換が入るので、今はもっぱらデジタル入力で楽しんでますね。ただし古いモデルなので、ハイレゾには未対応。96KHzをぶち込むと、強制的にステレオになってしまいます。次はせめて96K入力に対応するAVレシーバーを手に入れたいなと思ってます。ア、もちろんまた中古ですわ(笑)
投稿: 本気でお馬鹿なジャイアン閣下 | 2020年3月 1日 (日) 15時45分