Topping D90のケツを叩く・其の一
本日BispaからオペアンプOPA1692が届きました。
もうね、手元に電子部品が届くと、すぐに作業をしたくていてもたってもいられなくなるジャイアンなのですよ。
ホントはねもっと先で作業しようと思っていたんですよ。
でもね、気がついたらブツをバラシ始めてた(笑)
こらえ性がないですねぇ〜
ココから先の内容は、Topping D90の破壊行為です。
決して同様の作業を薦めるものではありません。
またこの内容を参考に作業を行って問題が生じても、ジャイアンはいかなる責任もとりません。
といつもの呪文を唱えた上で...
まず、なぜOPA1692か?
それは既に他の人がTopping D90に使って好結果を得ていたから。
(Amazonのレビューにも載ってるしね)
どこのオペアンプを交換するのか?
それはRCAやXLRのところにある出力段のオペアンプ。
SOICを付け替えるのでちょっと難易度高めですが、丁寧に観察しながら落ちついて作業すれば何とかなるはず!
まぁ頑張ってみましょう。
まず開腹作業。
底面の6つのビスを、トルクスの8番を使って外します。
これでフロントパネルが外れるので、ユックリ引き抜きます。
引き抜くと、白いフラットケーブルが見えてくるので、断線させたりしないように注意。
このケーブルを慎重に外して、フロントパネルを完全に取り外します。
続いてリヤパネル両端のビスを外す。
これでリアパネルとメイン基板が背面から引き抜けるようになる。
基板を見てまず気になったのは、ここいらのコンデンサかなぁ...
どこのブツなのか、サッパリ分かりません。
で、基板の正面から向かって右側に鎮座し賜うAK4499!!
タンタルコンデンサ(黄色いヤツ)がいたるところに使われています。
でその奥には、目的のオペアンプLME49720が見えてきました。
SOICなので取っ払うのに手間がいるのですが、私は足にハンダを盛る方法をとりました。
こうやってハンダを盛ってから、ハンダごてで片バンクずつ溶かしながら、ピンセットでつまみ上げる方法です。
周辺パーツにもハンダが飛んだりして、チョイチョイやらかしてますが、なんとか取り外せました。
基板にフラックスを載せ、OPA1692を乗せた後も足にフラックス。
慎重かつ丁寧にハンダ付け。
(表面実装パーツ用の細いハンダを使った)
で、結果はこう。
写真手前が1番ピンです。
ココまで来れば、後は分解の逆の方法で組み付けるだけなんだけど、問題はフラットケーブルだ。
ところが、苦戦するかなと思っていたんだけど、意外にあっさりはまってくれた。
ケーブルの端の青い部分が硬く加工されているので、コネクタに向かって上から真っ直ぐ押さえつけるだけだった。
でこの後、ドキドキの電源投入ですが、RCAからもXLRからも無事に音が出ました!💦
で、その音なんだけども、聴いてビックリ!
なにこの良音!
低音がメチャクチャ気持ちいい!
ミッドレンジが凄く充実してる!
高域がキレイに伸びる!
なんでこの音をデフォにしなかったかなぁ〜!
そうすりゃもっと人気を呼んで売れただろうに!と思うような音がします。
もう77,000円の音じゃないですよ、コレ。
イヤァ〜、変な汗をかいた甲斐がありました。
さて、宿題のIIS入力とSPDIF入力の音比べです!
スピーカーとヘッドホンで聴き比べましたが、今回もドロー!
もうこうなると、手間暇かけてI2S→HDMI出力を用意した意味がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ...
もうPCM 32bit 768kHzがとおるぐらいしかアドバンテージが見いだせません!
そんな音源、持ってねぇよ💦💦💦
という訳で、もう一叩きいたします。
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コメント
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Topping D90ご購入おめでとうございます。
そして、77Kもするブツを躊躇うことなく魔改造されていますね。しかも、懇切丁寧なマニュアルのような記事まで上げて、悪魔のような誘惑をされています。
…流石でございます。
私は先日プリメインアンプに投資し過ぎて、今回の給付金に手を付けることができませんでした(ギリギリまでぶっ込んだから♪)。でも、ジャイアンさんのブログを読んでいると、「羨ましい、羨ましい…」と心の内から言葉が漏れていることにハッとしてしまいます。( ゚д゚)ハッ!
投稿: ぢるんぢるん | 2020年7月13日 (月) 23時29分
>ぢるんぢるんさん
コメントありがとうございます!
買ったばかりのブツを改造するのは、ほんのチョットためらいを覚えました。ホントにほんのチョット。
でも必要なパーツが揃ったら、そんなためらいはどこへやら。気がつくと粛々と分解してる自分がいました。
結果としてリスクをおかした甲斐のある音がしてるので、結果オーライですね。これもまたオーディオの楽しみ方の一つでしょう。
投稿: 本気でお馬鹿なジャイアン閣下 | 2020年7月14日 (火) 14時09分
チョット来なかった間に何という事を。。。 ジャイアンさんらしいですね。
ぢるんぢるんさんも言われている様に、まさに悪魔の誘惑です。私は軍資金よりも時間が取れないのでしばらくは手も足も出ないので見てるだけにします。
それでもヤッパリAK4499の出音には心惹かれますよね。
この後も何か企みが有るご様子、更に楽しみです。
投稿: ta_syumi | 2020年7月14日 (火) 15時07分
ジャイアンさん(はじめまして ですかね?)
開腹の手順教えていただきありがとうございます。
根布産業で改造してもらおうか 悩んでいましたけど
自分で交換する決心がつきました!
投稿: tomomy | 2020年7月14日 (火) 16時11分
>ta_syumiさん
コメントをありがとうございます。
ハイ、この後も企みがあります。それも近日中に。普通に考えると「なんで?」というチャレンジなんですが、これも実際にやって音を聴いてみないことには分かりません。そういう意味では、次回の方がヒトバシラーだと思います。
投稿: 本気でお馬鹿なジャイアン閣下 | 2020年7月14日 (火) 18時29分
>tomomyさん
コメントをありがとうございます。
初めましてかなぁ?以前どこかで意見交換したような気もします。
根布産業さんのサイトは私も見ていました。結局開腹のの手順はFacebookで教えてくださる方がいて、その方のアドバイス通りにやっただけです。
自力交換はそれなりの経験のある人ならば、さほど難易度は高くないと思っています。かと言って改造をそそのかしているわけではありませんからね(笑)
投稿: 本気でお馬鹿なジャイアン閣下 | 2020年7月14日 (火) 18時35分
記事、参考にさせて頂きました。
自分もD90 MQAを所有しておりますがオペアンプ是非とも交換したいところです。
しかしはんだ作業がまだまだ初心者なためハードル高いです、、、
またD90の新たな記事楽しみにしております!
投稿: D | 2020年8月29日 (土) 12時25分
>Dさん
コメントありがとうございます。
はんだ付け作業に慣れてない人には、非常にハードルの高い作業だと思います。
そんな方のために、有償で一連の作業を代行してくれる業者もあるみたいですね。そういうサービスを利用するのも一案じゃないでしょうか。
投稿: 本気でお馬鹿なジャイアン閣下 | 2020年8月29日 (土) 21時25分
ご返信いただきありがとうございます。
その後Twitterもお見かけしましたのでフォローさせていただきました!
フォロバもして頂きありがとうございます!
自分もチャレンジするかですごく悩んでますがいろいろ妄想しだして「DIP-SOP 8Pin変換アダプター」なるものを見つけたのですがこれを取り付けできれば普通のDIPサイズのオペアンプも装着できるのかなってことに挑戦したく悩んでおります。
普通のサイズのオペアンプであればいろいろ有名所は所有してますので遊べるなと、、、
スペースがあるのかどうか、また別の問題があるのかわからないので悩みどころです(;Д;)
もし挑戦する際はジャイアンさんのブログの記事何度も読み返させてもらいたいと思います。
投稿: D | 2020年9月 1日 (火) 19時47分
>Dさん
あのフォローはDさんだったのですね!「誰だ?」とは思ったのですが、面白そうだったのでフォロバさせてもらいました(笑)
「DIP-SOP 8Pin変換アダプター」なるものを初めて知りました。この逆パターンなら使ったこともあったのですが。う〜ん、コイツの存在を知っていればMUSESシリーズ使ってみるとかできたのになぁと思ってみたり。このアダプターをハンダ付する場合は、はんだごてに精密パーツ用の先の細いコテ先を使った方がいいように思われます。アダプターの樹脂部分がコテ先と干渉しやすいように見えますから。作業性だけを考えたらSOPなオペアンプを使った方が断然いいと思いますが、オペアンプローリングを考えたら、このアダプターですよねぇ。ウンウン、このアダプターを使いたい気持ち、よく分かります!もし私も作業前にコイツの存在を知っていたとしたら、かなり悩んだと思いますよ。というか、実際に悩み(ウズウズし)始めてます(笑)
投稿: 本気でお馬鹿なジャイアン閣下 | 2020年9月 1日 (火) 23時11分
自分もまさかこんなものがあるとは知らずほんとに偶然見つけました(・・)笑
OPA627AUとか合うのかなーとか思っちゃいますしMUSES01も02ももちろん気になりますし入るならLT1028Dualとかもうその他もろもろ気になりますよね!!
人柱なりたいとこですがそれ以前の問題ですねーまずは(笑)
でもやってみたい気持ちでいっぱいなのでやる方向で考えたいと思います!
コテ先の件ですがそれも何か良いやつ探してみたいと思います!!
いろいろありがとうございます(^^)
ちなみにですがウズウズされてるのであれば先にチャレンジしていただきブログにupして頂けると非常に助かりますーとか思っちゃいますがいかがでしょうか?笑
投稿: D | 2020年9月 2日 (水) 01時26分
>Dさん
重ねてのコメント、ありがとうございます。
ウズウズはしますが、すぐに着手するつもりは全くありません。今のD90の音に飽きるか、ハンダのヤニの焼ける匂いが恋しくなるか、あるいはI/V変換用オペアンプ交換の時に作ってしまったトラウマ(チップコンデンサが外れてしまってヒヤヒヤしたあの事件は、トラウマと称するに値するほど、私の心に傷を残してくれました)を克服できたら、挑戦するかもしれません。早くても年内の挑戦はないと思っています。というわけで、Dさんのお役に立てそうにありません(汗)
そうそう、D90の基盤ははんだごてを使った実装作業を念頭に設計されていないようです。他の人の経験ですが、はんだごてで熱を回路に与えすぎたために回路の一部が融解してしまい(つまり回路が断線した)、リカバリーに難儀したという例を聞いております。I/V変換用オペアンプ周辺回路でのお話だったので、回路が他の部分よりも細くなっていたためかもしれません。十分に熱を与えつつも、短時間で作業ができるぐらいのハンダ付けのスキルは必要かと思います。用心するに越したことはありませんので、念のため。
投稿: 本気でお馬鹿なジャイアン閣下 | 2020年9月 2日 (水) 21時20分
詳しい情報を教えていただきありがとうございます!
やはり通常よりもはんだスキルが必要そうですよね(´・_・`)
やはりここは諦めようかな、、、とか思いますがちょっと要らない基盤で練習してみようと思います!!
本当にありがとうございます(^^)
投稿: D | 2020年9月 3日 (木) 00時19分
>Dさん
はんだ付けスキルの向上は一も二もなく実践あるのみです。頑張ってください!
投稿: 本気でお馬鹿なジャイアン閣下 | 2020年9月 3日 (木) 22時26分