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2021年2月21日 (日)

SANSUI AU-α607

近所に住む私の先輩は、大変な収集家なのです。
書籍からCD、DVD、Blu-ray、そしてオーディオ。
三階建ての割と大きめの家にお住まいなのですが、それでもそれらの収拾物で部屋はパンパンなのです。

 

この先輩のことを書くだけで、ブログが1本書けてしまいそうなのですが、そこは個人情報漏洩にもつながりますので控えさせていただくとして...

 

この先輩、友人の家で要らなくなったオーディオがあると聞くと、それをもらってくるという癖もお持ちです。
私が現在、メインで使っているスピーカーSANSUI SP-100iEXもそうした経緯で、私の手に入りました。
ただし、タダでくれてやろうというブツですから、どこかしら問題も抱えているのです。
例えばSP-100iEXの場合、ウーファーのエッジがありませんでした。
(それを半ば強引に、自分で直すからこれちょうだい!と私は先輩宅からいただいてきたわけです)

 

で、この先輩、懲りもせずに友人宅の倉庫で埃を被っていたSANSUI AU-α607をもらってきました。
(ちなみにこのご友人のSANSUI SP-100iEXが現在、私の部屋にあります)
例の如く、ちょっと問題を抱えています。
この時、先輩は考えた。
あの電気工作好きで、オーディオブログもやっているジャイアンにコレを与えたら、オモシロい展開になるんじゃなかろうか、と。
で、先輩は私にこうのたまうのです。
ジャイアン、このサンスイのアンプはいいよ!と...

 

それが全ての始まりでした。

 

 

その昔、1985年頃のバブル経済期、日本のオーディオ業界には598(ゴーキュッパ)戦争、798(ナナキュッパ)戦争なる言葉があったそうです。
スピーカーなら59,800円の、アンプなら79,800円の高コスパ製品をリリースしまくり、各メーカーがしのぎを削り合うという時代であったそうです。
当時、社会人になりたてで、子どもも産まれたばかりの私に、オーディオを楽しむ余裕なんてありませんでしたので、そんなオーディオ業界の事情なんててんで知りませんでした。

 

で当時、その798戦争の口火を切ったのが、このSANSUI AU-α607と言われているそうです。

 

Sansuiaua607_01

 

このアンプの気に入ったところは、その整備性の高さです。

 

Sansuiaua607_02

Sansuiaua607_03

 

写真はパワー段のメイン基板ですが、ごらんのようにアクセスがしやすい!
これならば私でもつつけそうです。
ちなみに、同時期に発売になったAU-α907という上位機種は、この辺の整備性がすこぶる悪く(リンク先の写真を見ると良く分かる)、修理に出すととんでもない金額の請求が来たときいています。

 

トランス...

 

Sansuiaua607_04

 

ブロックコンデンサ...

 

Sansuiaua607_05

 

ブロックコンデンサ裏側の電源回路...

 

Sansuiaua607_06

 

この他、アンプ右側面に入力I/Oのかかわる基板が、フロントパネル裏側にも基板が隠れていますが、この辺は私の腕では手がつけられそうにありません。

 

で、このアンプ、どんな不具合を抱えているかというと、元持ち主によると、右chの音が小さいとのこと。
でも、私がチェックした限りでは、右chこそ正常で、左chの音が大きすぎで、かつひどく歪んでいます。
問題は左chにアリと踏んで、作業に取りかかりました。

 

で、最初に目をつけたのはココです!

 

Sansuiaua607_07

 

埃を被ってショートしたっぽい跡があります。
ウ〜ン、、ココがアヤシイですね!
まさに左ch側ですし。

 

先ずは焼けた抵抗を取り外し...

 

Sansuiaua607_08

 

焼けた抵抗とともに、この2箇所の部品を交換しました。

 

Sansuiaua607_09

 

まずツェナーダイオードを交換したのですが、これで左chの歪がグンと改善されました。
とは言え、まだ少し歪んでいます。
例えて言えば、AMラジオのような、ちょっとぼけた音ガします。
でも、かなり改善しました。

 

で、期待を込めてトランジスタも交換したのですが、結局、問題解消にはいたりませんでした。

 

左右の音量がアンバランスなのは、ヘッドホン出力でも同様なので、これはこのパワー段の問題ではなさそうです。
(バランスボリュームで調整可能なので、目をつむりましょう)
ちなみに、AU-α607のヘッドホン出力の品質は素晴らしく、このままヘッドホンアンプとして使ってやろうかなと思わされるような音が楽しめます。
例えば、同じアーティストの音源で、96KHz音源から44.1KHz音源に再生が切り替わった瞬間、フッとフロアノイズが増すのがハッキリと聴き取れます。
またこの個体、ヘッドホン出力に限って言えば音が歪んでいません。

 

ということで、問題の完全解消にはいたりませんでした。
とはいえです、これはこれで十分ありな音をたててくれています。

 

現在は同じくSANSUIのSP-100iEXを鳴らしているのですが、その音がとんでもなくスバラシイ!
低域をふんだんに含む音源だと、「低音番長か!」と思うほどの低域の張り出しを聴かせてくれます。
しかし決していやらしい低域ではなく、とても気持ちいい響きです。

 

中高域の響きもとても充実していて素晴らしく、耳に心地いい響きを奏でてくれます。
例えばジャズのModern Jazz Quartetを聴くと、ビブラフォーンの響きがとても美しい。
ずっと聴いていても、まったく聴き疲れするということがありません。
これはイイ!ということで、手の届く範囲内の電解コンデンサをそう取っ替えしてやりました。

 

Sansuiaua607_10

 

我が家のオーディオラックには、もうAU-α607を入れられる余裕がありません。
という訳で、今は部屋のど真ん中にドカンとアンプを置いてます。
残念なのは、左chに若干残った歪と、部屋の導線を妨げるAU-α607の存在感ですね(笑)

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コメント

懐かしいですね、当時はこんな新モデルが次から次へと発売されるオーディオ路線がずっと続くと思っていたんですけどね。
私はAU-D607を所持していました、α607は聴いた事が無いですが後発モデルなので更に音が良かったんでしょうね。
Lchの歪みですか、α607ってプリとパワー部分けられないのでしょうか?
それが出来てたら試されていますよね、ちなみに押し入れにはAU-D707のガリオーム仕様が眠っていますよ(笑)

ta_syumiさん

コメントをありがとうございます!

AU-D607ユーザーだったのですか!
私のオーディオ歴、特に据え置き環境に注意を向けるようになったのはここ数年のことなので、サンスイのことなどほとんど知りませんでした。当時、私の周囲にも「サンスイが潰れた」と嘆いている人間はいましたが、私は全く関心がなかったですね。今頃になってサンスイとの縁ができるとは、私も少し驚いています。
AU-D707も持ってらっしゃるんですか!あぁ、羨ましい....眠らせてるぐらいなら私が!(笑)

AU-D607はしばらく聴いてたのですが真空管アンプに浮気する時に売っちゃいました。D707はジャイアンさんと似て、人の良い先輩が別のアンプを購入した時に、もうこんな不良アンプいらないでしょとほざいて無理やりもらって来た物です。ガリオームくらいなら直せるだろうと思っていたのですが、ずーっと忘れていました。なので現在の状態は全く不明です。
今回こちらを見て動かして見たくなりましたがスグには無理な気がしてます。

ta_syumiさん

ガリオームでググっていたら、SANSUIのアンプの例が出てました。
そこの情報によると、アンプの電源を切った状態で、約30回、ボリュームをグリグリ回すとガリオームが解消できたとか。
我が家のAU-α607は、幸いガリとは無縁です。左chの歪みもあんまり気にならないので、音楽再生でもっぱら活躍してもらってます。TVや動画配信はSONY TA-DA7000ESに頑張ってもらってます。つまり我が家のオーディオは二系統あることになります。部屋が狭くなりました(汗)

不具合の完全解消にはならなかったのですね、残念。
 
それでも実用レベルで鳴るのであれば、とっても羨ましいです。好きな音ってひとつではなく、ソースや気分によって、違う音でも聴きたと思うことがあります。今、もうひとつアンプを持てるなら、私はサンスイが欲しいですもん。これまで、サンスイ、ソニー、デノン、オンキヨー、パイオニア、ラックスを使ってきましたが、もう一度持てるなら、サンスイ!サンスイが欲しいです。
(º﹃º)
 
アンプ、部屋の真ん中に置いてしまったのですね。…やっちまいましたね。でも、ラックに入れたり壁際に置いたりしなくちゃいけない理由は無いですもんね。
あ、なんかイケナイ考えが頭の中に芽生えてしまいました。

ぢるんぢるんさん

コメントをありがとうございます!

イケナイ考えが芽生えてしまいましたか。それはもうやるしかないですね!
部屋の真ん中に置くのは便利ですよ。ラックの中にしまうと面倒なケーブル類の配線も簡単になりますし。ある程度広めのスペースは必要ですが。

今後の展開を楽しみにしています(笑)

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